現在、日本バスケットボール協会(JBA)では5月15日から金曜と土曜の週2回、「バスケットボールで日本を元気に」の理念のもと、バスケファンへ元気を届けるコンテンツを提供中だ。“WithBasketball~バスケで日本を元気に~”と銘打たれたこの番組では、過去の男女日本代表、3x3代表、そしてBリーガーの学生時代の試合が配信されている。
第4回の5月23日には篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)と髙田真希(デンソーアイリス)が特別番組「男女一丸バスケを語ろう」に生出演。ともにキャプテンとして出場した2018年のFIBA女子ワールドカップ、2019年のFIBAワールドカップを振り返りつつ、日本代表チームの強み、それぞれの代表についての印象を語り合った。
番組では、出だしから髙田が先ほど売り出された篠山の顔が描かれたフェイスタオルをつけて登場、“つかみ”では完全に篠山を圧倒する展開に。自腹で代表戦だけでなく、Bリーグ、Wリーグのゲームにも足を運ぶほどのバスケ好きで知られる芸人“こにわ”の熱いリードで番組はおおいに盛り上がった。
番組後、メディア対応した篠山は「以前から女子代表の皆さんとコミュニケーションを取りたいと言ってきました。このような時だからこそ、男女の代表で色々なことをやりたいと思います。今日がそのスタートですね。うれしいです」と、初の顔合わせを喜んだ。「『日本一丸』のスローガンを今まさに実践する時です。バスケから盛り上げていきたい」と髙田も同調した。
記者から東京オリンピックの開催が1年延びたことに質問が及ぶと、「男子代表にとってはとてもいいことだと思います。若い選手も多いので、この1年を成長の時としたい」とポジティブに捉えていといる篠山。高田も同様で「女子は細かいルールが多く、それを試合でできるようになるには時間はいくらあってもいいと思っています。緻密なバスケをオリンピックの舞台で見せられるように準備できます」と語った。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で思い通りの練習環境がない中、どのように過ごしているのか。「これまでの試合のビデオを見直して、自分に何が足りないかをチェックしています。いつものようにとは言えませんが体育館は使えているので、その個所をトレーニングしています」と髙田が言えば、篠山は「今しかやれないことを行っている」という。「例年でもオフに入っている時期なので、体のメンテナンスをしています。また、シーズン中に痛めた個所のリハビリや体の使い方にも取り組んでいる」とのことだ。
インターハイ、全国中学校大会が中止になった中・高校生ケイジャ―へメッセージを求められると、髙田は「自分もインターハイを目指していた高校生でした。自分がその立場になったとすれば悔しく思っていたはず。それでも前向きのとらえてほしいと思います。この経験を次に生かせるようにステップを進めてほしいです」とエールを贈った。そして篠山は「何カ月後、何年後に(新型)コロナがあったから今の自分がいると思えるように。悲観的にならないように次に向かって歩みだしてほしい」と思いを伝えた。