2023.10.05

バスケ女子日本代表はアジア大会銀メダル…完全アウェーで大健闘も中国に一歩及ばず

アジア競技大会に出場したバスケットボール女子日本代表[写真]=GettyImages
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 10月5日、中国で開催されている「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」の女子バスケットボール決勝が行われ、日本代表(FIBAランキング9位)は72-74で中国代表(同2位)に敗戦。4大会連続銅メダルに留まっていた壁は超えたが、6大会ぶり25年ぶりの優勝にはあと一歩届かず、銀メダルで今大会を終えた。

 3カ月前のアジアカップ決勝で敗れた中国を相手に、完全アウェーの環境でリベンジを挑んだ一戦は、第1クォーターから高さで上回る中国に26-16と主導権を握られるスタート。

 第2クォーターに入ると最大17点差を付けられる場面もあったが、それでも林咲希(富士通レッドウェーブ)の3ポイント、川井麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)の3点プレーなどで食らいつき、5点ビハインドの40-45で折り返した。

 ハーフタイム明けの第3クォーターは、なかなかスコアを伸ばせなかったものの、粘り強いディフェンスで格上中国を12得点に抑え、最後は髙田真希(デンソーアイリス)、宮崎早織(ENEOSサンフラワーズ)の連続得点で6点差とし最後の10分へ。

 勝負の第4クォーターは、苦しい時間帯に東藤なな子(トヨタ紡織サンシャインラビッツ)がスコアを伸ばし、残り3分で川井のレイアップが決まり65-65の同点。再び中国にリードを許した残り14秒の土壇場で、キャプテンの林が起死回生の同点スリーを沈めたが、最後は残り9秒で決勝ゴールを許し、わずか2点差で苦杯を喫した。

 個人スタッツでは、5本の3ポイントを決めた林が、WNBAでプレーする中国代表のリー・モンと並んで最多タイ17得点。チーム最年長の髙田が13得点8リバウンドをマークした。

 来年2月にOQT(オリンピック世界最終予選)を控える日本は、アジアカップの主力だった馬瓜ステファニー(スペイン・エストゥディアンテス)と山本麻衣(トヨタ自動車アンテロープス)を欠きながらも、チーム力の底上げを狙って現状のフルメンバーで今大会に参戦。大会前から“打倒中国”を掲げて臨み、アジアカップ以上のメンバーを揃えてきた中国と決勝で再戦するという舞台を整えたが、あと一歩及ばなかった。

■「第19回アジア競技大会(2022/杭州)」決勝
中国 74-72 日本
CHN|26|19|12|17|=74
JPN|16|24|11|21|=72

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