2018.01.25

【NBA】指揮官に「すばらしいアスリート」と言わしめたシクサーズの新人ベン・シモンズ

オーストラリア出身のシモンズは、今季5度目のトリプルダブルを達成した[写真]=Getty Images
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 1月25日(現地時間24日)のシカゴ・ブルズ戦。フィラデルフィア・セブンティシクサーズのルーキー、ベン・シモンズは、19得点17リバウンド14アシスト2ブロックをマークし、自身5度目の“トリプルダブル”を達成。

 現地メディア『EliasSports』によれば、ルーキーがNBAで記録したトリプルダブルとしては、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)の26回、アービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)が残した7回に次ぐ史上3番目の回数となった。

 オールスターのリザーブメンバーには選出されなかったとはいえ、シモンズが残している成績はリーグ全体で見てもユニークなものだ。1月24日(同23日)終了時点で平均16.3得点7.9リバウンド7.2アシスト1.9スティールと、多方面で見事な数字を残しているのである。

 シクサーズのヘッドコーチ、ブレット・ブラウンもシモンズを評価している。

 「ディフェンス面では、サイドラインに相手を追い込んでボールを奪い、6フィート10インチ(208センチ)のサイズでコート上を駆け抜ける。すばらしいアスリートだ」

 そんなブラウンHCに対して、シモンズも信頼を寄せている。「僕のことをより良くしようとしてくれる。いつ、どこでも会話を持つことのできるコーチの1人なんだ。アドバイスもたくさんしてくれる」とシモンズは言う。

幼い頃から付き合いがあるブラウンHC(右)の存在は、シモンズ(左)にとって大きいはずだ[写真]=Getty Images

 ブラウンHCはかつてオーストラリアに17年間住んでいたこともあり、シモンズの父デイブのコーチを務めたこともあるという。だから、「ベンのことは、彼が生まれた時から知っていたよ」とブラウンHCは言う。NBAでルーキーとしてプレーするにあたって、自身のことをよく知っているコーチが身近にいることも、シモンズにとって最高の環境なのだろう。ブラウンHCはこう続ける。

 「私が知っているのは、彼(ベン)が私にコーチをしてほしいということ。私はできる限り、厳しく教えようと思う。彼をコーチすることに対して、責任も感じているからね」。

 さらに、シクサーズには来季、新たなオーストラリア出身選手が加わる可能性があるという。それが、現在マッカビ・テル・アビブ(イスラエル)でプレーしているジョナ・ボールデンだ。

 昨年のドラフト2巡目全体36位でシクサーズが指名したボールデンは、208センチ98キロのサイズを誇り、ドライブから3ポイントシュートまで難なくこなすことができる。シモンズのようにポイントガードをこなすことはないものの、シモンズのパスを受けてファストブレイクでフィニッシャー役になることも十分あるだろう。

来季からシクサーズ入りの可能性があるボールデン。また1人、オーストラリアから楽しみな選手がNBA入りすることとなりそうだ[写真]=Getty Images

 ブラウンHCとシモンズは互いを信頼しており、成長するために互いを必要としている。今後も、シクサーズのさらなる躍進には十分期待できそうだ。

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