新たな役割に苦悩しながらも、プレーオフ出場を目指して奮闘
2月26日(現地時間25日)終了時点で、マイアミ・ヒートはイースタン・カンファレンス8位の座を死守している。
2月9日(同8日)にクリーブランド・キャバリアーズとのトレードでドウェイン・ウェイドを獲得したものの、それ以降の5試合で2勝3敗と負け越しており、イースト9位のデトロイト・ピストンズとは2.5ゲーム差と、決して油断できないタフな状況だ。
そのヒートが2年ぶりとなるプレーオフ出場を果たすうえで、カギとなる選手と言われているのが、3年目のジャスティス・ウィンズロウ。12月中旬から約1か月、ケガのため戦列を離れていたのだが、1月中旬以降は全試合に出場している21歳のハードワーカーである。
2月25日(同24日)のメンフィス・グリズリーズ戦で、ウィンズロウは17得点7リバウンド2アシスト3スティールとマルチな数字を残し、ヒートの連敗を3でストップする貴重な勝利に貢献した。
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しかし、3年目の今季は活躍を期待されていただけに、平均6.4得点5.3リバウンド2.0アシストという個人成績は、まだまだ物足りないと思われても仕方ないだろう。
ウィンズロウは今季について、現地メディア『the Sun Sentinel』へこのように語っている。
「多くのことをやらなければならないんだ。だからリズムをつかむのが本当に難しい。チームはゲームの中で多くのユニットを組んでいるから、異なるローテーション、異なるポジションでプレーしているんだ。でも俺はバーサタイルなプレーヤーだし、お人好しなのさ」。
今季のヒートは、オールスターに選出されたゴラン・ドラギッチを中心としている布陣だが、シューティングガードのディオン・ウェイターズが1月下旬に左足首の負傷で戦線離脱、センターのハッサン・ホワイトサイドも19試合を欠場するなどケガ人が多い。そのため、本来スモールフォワードのウィンズロウが、チームの何でも屋として多くの役割をこなしている。
だがウィンズロウはそのことをポジティブに受け止めている。
「今シーズンはチームから求められてきたことをこなしてきた。パワーフォワードになることもあれば、バックアップのポイントガードになることだってある。その影響で頭が混乱することもあるけど、俺はこの役割に対して集中して取り組んでいる。そしてプレーオフ出場を決める手助けができる方法に焦点を置いているんだ」。
ヒートは残り22試合のうち、今季勝率5割以上を記録しているホームゲームが14試合組まれている。プレーオフ経験豊富なウェイドの存在も、今後のチームに大きな影響をおよぼすことだろう。
そしてヒートが誇る万能戦士ウィンズロウの働きも、プレーオフ出場争いを勝ち抜くうえで重要なカギを握ることとになるに違いない。