2018.02.21

【NBA】右膝を痛めているヤニス・アデトクンボが理由を言及「プレーしすぎたから」

2月に入ってから成績がダウンしているアデトクンボ[写真]=Getty Images
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昨季からほぼ休みなくプレーを続けたことが要因か?

 ミルウォーキー・バックスのオールスタープレーヤー、ヤニス・アデトクンボが、自身の右膝の痛みについて語った。

 現地時間2月21日、『Eurohoops’ Varlas Nikos』のインタビューに対して、「ドクターから、『君がプレーしすぎていることが問題だ』と言われた」とアデトクンボは答えた。

 キャリア5年目の今季、アデトクンボは2月16日(現地時間15日)終了時点で、自己最高ペースとなる平均37.0分に出場。平均27.8得点10.4リバウンド4.8アシスト1.4スティール1.3ブロックを記録しているのだが、どうやら十分な休息を取ることができていないようだ。

 同メディアのインタビュー(ギリシャ語から英語へ翻訳したもの)によると、アデトクンボは昨夏からほぼ休みなくバスケットボールをしていたという。

 「もっと休まなきゃということ。昨夏は休む時間なんてなかったからね。プレーオフ終了後、すぐにジムへ行ってトレーニングしていたし、コスタス(・パパニコラウ/ギリシャ代表のチームメート)に会いに行ったし、彼と1週間半くらい練習もしていたんだ。だから十分な休息を取っていなかったのさ。それでちょっと状況が悪化したようだ。今シーズンが終わったら、休息を取るようにするさ」。

 アデトクンボは今年1月後半、2試合を欠場している。その後、復帰戦でいきなり41得点を挙げているのだが、ショット全般の精度が落ちてきていた。チームメートたちもアデトクンボの状況を知っているため、心配してくれているという。

 「彼らは僕が膝を痛めていることを知ってる。だから毎晩40分近くプレーすると、『痛みはどうだ? プレーできるのか』って気遣ってくれる」とアデトクンボは言う。

得点面の負担を軽減して戦うことができればチーム力アップが見込めそう

 それでも、シーズン平均(上記参照)と2月の成績を比較すると、膝の痛みによるものなのか、調子を落としていることは明らか。

 2月にプレーした8試合における成績は、平均35.8分23.9得点10.9リバウンド5.3アシスト。シーズン平均よりもリバウンドとアシストが微増しているものの、フィールドゴール成功率はシーズン平均の54.0パーセントから49.7パーセント、フリースロー成功率はシーズン平均の75.3パーセントから62.5パーセントまでダウンしている。

ショットが不調になっても、アシストやリバウンドなどアデトクンボが貢献できる部分は多い[写真]=Getty Images

 とはいえ、バックスはアデトクンボ不在で高勝率を残せるほどの戦力を誇っていない。現在バックスはイースト6位(32勝25敗)、3位のクリーブランド・キャバリアーズから8位のマイアミ・ヒートまではわずか5ゲーム差と、イーストは団子レースのため、アデトクンボが長期欠場でもしようものなら、プレーオフレースから一気に脱落してもおかしくはない。

 そのため、このオールスターブレイクで十分に休養を取っておきたいところだ。なぜなら、チームは先発ガードのマルコム・ブログドンが左大腿四頭筋の負傷、控えガードのマシュー・デラベドーバは右足首のねんざによりそれぞれ戦線離脱中。ブログドンは早くて3月中旬、デラベドーバも早くて2月末の復帰見込みとなっており、アデトクンボにかかる負担は大きいからだ。

 せめて得点面における負担を、今季チーム2位の平均20.0得点を挙げているクリス・ミドルトンや、昨季平均20.1得点を挙げていたジャバリ・パーカーにカバーしてもらいたい。

ミドルトン(左)、ブレッドソー(中央)、パーカーらのステップアップが求められる[写真]=Getty Images

 そういったことを考えると、オールスターブレイク明けにバックスがどのような戦いを見せるのかが気になるところ。アデトクンボがチームメートの得点を演出する機会を増やし、ミドルトンやパーカー、あるいはバックス加入後に平均17.3得点をマークしているエリック・ブレッドソーといった選手たちがステップアップするのであれば、イースト上位争いに食い込むことも十分可能だろう。

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