【NBA】主力選手の相次ぐケガに苦しむウォリアーズとセルティックス

リーグトップクラスの人気と実力を誇るカリー(右)とカイリー(左)がプレーオフ序盤まで欠場する見込みとなった[写真]=Getty Images

カイリーの復帰は最短でもプレーオフ1回戦途中

 レギュラーシーズンも終盤に入り、プレーオフ出場を懸けた争いとシード順を巡る戦いが繰り広げられている中、上位チームの主力選手たちがケガに苦しんでいる。

 3月25日(現地時間24日)、ボストン・セルティックスは、オールスターガードのカイリー・アービングが左膝の手術を行い、3週間から6週間離脱することが発表された。

 チームの報道によると、カイリーは2015年NBAファイナル初戦で骨折した左膝の膝蓋骨の手術を受けた際に、患部を固定するべく使用された銅線を除去。これにより、構造上は健康な状態に戻ったという。

相手選手が予期せぬ動きを繰り出すカイリー。まずは左膝の回復が最優先となる[写真]=Getty Images

 プレーオフ開幕は4月15日(同14日)のため、カイリーの復帰は最短でもイースタン・カンファレンスのファーストラウンドからとなる見込み。イースト2位のセルティックスは、すでにプレーオフ出場は確定しているものの、カイリーに加えてマーカス・スマートも長期離脱しているため、プレーオフのシード順位を落とす可能性がありそうだ。

復帰初戦で左膝を負傷する不運に見舞われたカリー

 一方、3月24日(同23日)のアトランタ・ホークス戦で、約2週間ぶりに復帰したステフィン・カリー(ゴールデンステート・ウォリアーズ)は、第3クォーター途中でチームメートのジャベール・マギーと接触し、左膝を負傷。

 MRI検査結果で左膝内側側副靭帯をねんざしたことが判明し、再び戦線離脱することとなった。3週間後に再検査を受ける予定となっており、こちらも復帰は最短でもプレーオフのファーストラウンド途中となりそうだ。

ホークス戦では約25分の出場時間で29得点。ショットは調子が良かったが、またもやケガで離脱することとなった[写真]=Getty Images

 そんな中、現地メディア『Bay Area News Group』によると、骨盤を痛めて1試合を欠場していたドレイモンド・グリーンは、26日(同25日)のユタ・ジャズ戦には出場できるとのこと。また、スティーブ・カーHCが同メディアに語ったところによると、肋骨の負傷のため3月17日(同16日)から欠場しているケビン・デュラントが、来週中には復帰できる見込みだという。

 ウォリアーズもすでにプレーオフ出場を決めているのだが、クレイ・トンプソンが右手親指骨折により復帰は4月上旬、カリーがプレーオフ開幕後に復帰見込みということで、先行き不安は否めない。

 激しいゲーム展開、ハードなスケジュールという環境のため、選手たちにはどうしてもケガというリスクがつきまとってしまう。シーズン終盤にスター選手のケガが頻発した今季、プレーオフ途中から戦列復帰する選手たちのパフォーマンスがシリーズの流れを左右することとなるだろう。

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