2018.04.03
3月13日(現地時間12日)終了時点で、ボストン・セルティックスは46勝21敗。イースタン・カンファレンスでは2位にいる。
シーズン終盤戦に向けて、プレーオフのシード順を上げるべく勝ち星を重ねたいところだが、ここにきて故障者が続出という状況に陥っている。
開幕戦で左足首を脱臼、脛骨を骨折するという重症を負ったゴードン・ヘイワードが戦線離脱する中、16連勝するなどセルティックスはリーグを驚かせるほどの快進撃を見せてきた。
しかし今後のセルティックスは、戦力ダウンの中、戦いを続けることとなる。チームはオールスターブレイク後、6勝2敗と大きく勝ち越しているものの、今後数試合は主力選手を欠くため、厳しい戦いが予想されている。主な故障者は下記のとおり。
※成績は現地時間3月12日終了時点
■カイリー・アービング(ガード)
今季平均24.4得点3.8リバウンド5.1アシスト
膝に痛みを抱えており、プレーオフまで欠場予定。チーム最高のスコアラーであり、独力で相手ディフェンスを切り崩せるカイリー不在は今後に向けて大打撃となった。今季カイリーが欠場した試合でチームは5勝2敗と勝ち越しているものの、これはあくまでカイリー以外の主力が出場していたから。
■ジェイレン・ブラウン(フォワード)
今季平均14.1得点5.2リバウンド1.6アシスト
チーム2番目の平均得点を記録する2年目のブラウンは、3月9日(同8日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で脳しんとうを起こしていた。再びプレーするには、リーグの脳しんとうプロトコルで認められる必要があるとみられており、ラインナップに復帰するのは3月末と報道されている。
■マーカス・スマート(ガード)
今季平均10.2得点3.5リバウンド4.8アシスト
右手負傷により、1月下旬からオールスターブレイクまで欠場。その期間にセルティックスは6勝5敗と苦戦していた。オールスター明けから復帰したものの、3月13日(同12日)に右手親指の負傷が発表され、再び欠場することとなった。具体的な復帰時期はまだ発表されていないため、チーム最高のディフェンダー不在の期間中は苦しい戦いとなりそうだ。
■ダニエル・タイス(センター)
今季平均5.3得点4.3リバウンド0.9アシスト
今季63試合に出場していた206センチのビッグマンは、3月12日(同11日)のインディアナ・ペイサーズ戦で左膝半月板を断裂し、今季絶望となった。
現状の戦力では、勝率5割未満または格下チーム相手に取りこぼしのないよう戦うことが最善の策と思われてもおかしくはない。特にバックコートはテリー・ロジアーとシェーン・ラーキンへの負担が大きすぎるため、即戦力となりそうなベテランを10日間契約で獲得し、プレーオフまでの期間をしのぎたいところだ。
ただ、プレーオフ出場、そしてイーストの上位シード獲得は、それほど悲観的になる必要はないだろう。というのも、3位のペイサーズとは7.0ゲームも開いているからだ。3月末あたりにブラウンとスマートが復帰できるのであれば、ディフェンス重視のチームがイースト下位まで順位を落とすことは考えにくい。
カイリーに関しても、残りのレギュラーシーズンすべてを欠場することは確定ではない。現地メディア『USA TODAY Sports』によると、カイリーは「俺が思うに、(休息することこそが)たぶんベストなんだ。自分が思っていたよりも、ちょっとだけ痛みがある。だから(休息が)必要なのさ」と語っており、痛みがやわらげば復帰できる可能性もある。続けてカイリーはこのように語っている。
「コートに戻る時は、俺が自分自身に求めるレベルと感じられる状態でありたい。そしてその状態を継続していきたい。でも、今はそれができる状態じゃないんだ」。
プレーオフ開幕は4月15日(同14日)。セルティックスがどのように調整し、ベストなラインナップ、そしてベストなパフォーマンスを発揮できるのかに注目したい。
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