2018.04.13
3月31日(現地時間30日)、グラント・ヒル(元デトロイト・ピストンズほか)が現地メディア『HoopsHype』のインタビューに応じた。
ヒルは今年のバスケットボール・ホール・オブ・フェイム(殿堂)入りが決まったレジェンドで、『NBA TV』など複数のメディアへ登場するかたわら、アトランタ・ホークスの理事会における副議長を務めるなど、多方面にわたって活躍している。
今季のプレーオフにおいて、「NBAファイナルへと勝ち上がるチームはどこか?」と聞かれたヒルは、このように語った。
「答えるのは難しいね。イースタン・カンファレンスではクリーブランド・キャバリアーズが苦しんでいる。(2月に)複数のトレードを成立させたあとも、過去3年連続でNBAファイナルに出場していた時とはちょっと違うからね。一貫しているのはレブロン(・ジェームズ)くらい。彼は高いレベルでプレーしている。でもクリーブランドというチームで見ると、(ファイナル出場には)疑問符が付くね」。
4月2日(同1日)終了時点で、イースタン・カンファレンス3位のキャブスは、ここ9試合で8勝しているものの、過去3シーズンを見てきたヒルとしては、ファイナル進出の本命とは言えないようだ。
「ボストン(・セルティックス)はとても良いスタートを切ったけれど、カイリー(・アービング)が戦線離脱してしまった。プレーオフに出場するけど、カイリーが健康を取り戻してプレーできるかは、大きな疑問点となるだろう。トロント(・ラプターズ)は…とても良いプレーを見せている。けれど、ポストシーズン(プレーオフ)では歴史的に見てすばらしい実績を残してきたわけじゃないからね。過去数シーズンというもの、イーストはクリーブランドが制してきたけれど、今年はわからないね」。
ヒルとしては、イースト首位のラプターズ、2位のセルティックスについても本命に推すには疑問点があるようだ。「今年のイーストは本命不在」というのが結論だろう。
一方、ウエスタン・カンファレンスについて、ヒルはリーグトップの成績を残すヒューストン・ロケッツを推している。
「ゴールデンステート(・ウォリアーズ)は、ステフィン・カリーが戦線離脱してしまった。過去数年、長いシーズンを戦ってきたことで、メンタル面、感情面、そして身体的疲労が蓄積しているのかもしれないね。じゃあ、ヒューストンは本物といえるのか? 彼らが(ウォリアーズに代わって)ファイナルまで駆け上がる準備ができているのか? 私としては、今年のポストシーズンではその可能性がある、といった感じかな」。
シーズンMVPに関しては、ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)が本命と捉えていた。
「(シーズンMVPはハーデンかと聞かれて)そう思う。私が思うに、MVPレースというのは、いつだってシーズン序盤から始まっている。(今季は)ヒューストンがすばらしいスタートダッシュに成功し、今もその勢いを保っている。おそらく、ほとんど昨年のラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)のケースのようなものだ。彼は12月の時点で勝ち取り、その勢いを最後まで持続と思っている。ハーデンは今季、すばらしいプレーを見せており、ヒューストンもハイレベルでプレーしているからね」。
ロケッツは4月1日(同3月31日)終了時点で、リーグトップの成績を残すことが確定。プレーオフ全体でホームコート・アドバンテージを持つこととなった。その最大の殊勲者がハーデンであることは間違いない。
ハイレベルなウエストにおいて、ロケッツは圧倒的な成績を残している。その点で見ても、ハーデンがMVPに輝く可能性はきわめて高いと言えそうだ。
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