2018.04.20
新学期がスタートし、新しい環境でバスケットボールを始めたり、進級に合わせて気分を一新させている人も多いはず。この機会にバッシュを新たに購入したい思っている人が多いことだろう。そこで、現在のバッシュのトレンドはどうなっているのか? ケイジャー(バスケットプレーヤー)の聖地、GALLERY・2の飯田哲哉氏にイマドキのバッシュ事情を聞いてみた。
取材協力=GALLERY・2
文=入江美紀雄
――皆さんは何を基準にモデルを決めていますか?
飯田 憧れの先輩が履いているモデルが良いという方もいますし、反対にかぶりたくないので違うモデルを探しているというケースもあります。決める基準はこれまで履いてきたシリーズだったり、デザインやカラーのカッコよさが多いですね。そして、お店に来て実際に足を入れてみて、それで最終的に決定するというイメージです。
――もう少しクッション性や屈曲性などの機能性を重視しているのかと思いました。
飯田 やはり好きな選手、例えばカイリー・アービング(NBAボストン・セルティックス)が履いているとか、選手の影響は大きいですし、シューズそのものの”顔”の良さも重要ですね。加えて、足型だけでなく、ソールの硬さやクッション性なども判断基準になります。それらを確認されてから、事前に決めてこられたモデルを購入されることが多いですね。
――これは以前からの傾向なのでしょうか。
飯田 ここは昔から変わっていないと思います。
――同じブランドでもモデルが変われば足入れ感も変わるものですか?
飯田 もちろん違います。例えばシグネチャーの継続モデルであっても、クッション素材が違う場合もありますし、ホールド感も変わってきますね。
――ワイズ(靴幅)はブランドやモデルによって違うという感覚があります。特に海外ブランドは細くて、国内ブランドは広いという認識は今も変わりませんか?
飯田 その前に言えるのが、日本人の足型が細くなっているということです。生活様式の変化がその理由かもしれませんが、実際に接客していて感じることです。また、国内ブランドに「SLIM」が出てきたのもその傾向だと思います。一方、海外ブランドはアジア向けであったり、日本向けのラスト(靴型)を用いるようになったりしているので、以前よりもワイズが広いモデルも増えてきました。つまり、国内外ともワイズによる選択肢は広がっていると言えますね。
――ガードやフォワードならローカットの方が動きやすいし、軽いという特徴も選ぶ理由かもしれませんね。
飯田 バスケットボールには足首のネンザがつきものですが、ローカットを履いてネンザをしなかった人はそのまま履いているケースが多いと言えます。「一度履いたら止められない」と、インサイドの選手も選ばれたりしていますね。
――ミッドカットのモデルはいまだに多い気がしますが。
飯田 ミッドカットと呼ばれるモデルでも、以前に比べるとカットが低くなっている傾向があります。ですので、ローカットとミッドカットの区別が曖昧になっているとも言えます。
――ネンザと言えば、足首を保護する装具を付けている選手をあまり見かけなくなりました。
飯田 ネンザをしなくなったとは思いませんが、トレーニングや医療の進化により、装具を付ける選手が以前よりも少なくなっているのではないでしょうか。このあたりも現在の傾向とも言えます。
――今、最も人気のあるモデルは何ですか?
飯田 『KYRIE 4』は非常に人気の高いモデルです。「履きやすい」というお客さまの意見をよく聞きます。前作に比べてソール自体がソフトであること、さらにソールの丸みで体重移動がスムーズにでき、うまくスタートが切れるという特徴もあるようです。このあたりが人気の秘密だと言えますね。
2018.04.20
2018.04.18
2018.04.16
2018.04.06
2018.04.03
2018.04.02