2021.07.18
今から7年前。当時ワシントン・ウィザーズに所属していたジャベール・マギー(現ゴールデンステート・ウォリアーズ)が、シカゴ・ブルズとの試合でキャリアハイとなる12ブロックをマーク。
この試合、マギーは11得点12リバウンドも記録し、自身唯一となるトリプルダブルも達成。数字上では、マギーにとっての“ベストゲーム”となったのである。
『Basketball-Reference』でブロックショットの1試合最高本数を記録するようになったのは1983-84シーズンから。30年以上という長期間で見ても、マギーが残した12本という本数は歴代11位タイという好成績。1999年以降では、2015年1月26日(同25日)にハッサン・ホワイトサイド(マイアミ・ヒート)がブルズ戦で記録した12本と並ぶ、現役最多記録となっている。
マギーはその後、デンバー・ナゲッツ、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ、ダラス・マーベリックスと渡り歩き、昨季加入したウォリアーズではチャンピオンの一員となった。
これまでのキャリアで、凡ミスや不要なプレーをしてしまい、ジョークのネタにされたことも多々あったが、身体能力が高く、走力もある213センチのセンターとして、現在はディフェンディング・チャンピオンのウォリアーズで貴重なロールプレーヤーを務めている。
今季のプレータイムは平均9.2分で4.5得点2.4リバウンド0.9ブロックと少ないものの、チームメートが放り投げたロブパスをアリウープで豪快にたたき込んでチームに勢いをもたらしている。また、得意のブロックショットも36分換算では3本以上を記録しているように、短時間ながら随所に持ち味を発揮。
2月9日(同8日)、マギーは現地メディア『The Mercury News』へこのように語っていた。
「これまでのキャリアで、僕は何度もトレードを経験してきた。トレードはビジネスだし、NBAでは誰にだって起こり得ること。でも、もうトレードされたくはないね」。
マギーが望んだように、ウォリアーズは彼を放出することはなかった。30歳になったマギーは、現在の環境を気に入っているのだろう。ステフィン・カリーやケビン・デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンと、実力者がそろうウォリアーズにおいて、ロールプレーヤーのマギーは自身にできることをコート上で最大限にこなすことに集中している。
「僕がこれまでのキャリアで見せてきたこと、やってきたことをするだけ。リム付近で得点し、リムをプロテクトし、フロアを走るのさ」。
ちなみに、83-84シーズン以降における1試合最多ブロック数は、シャックことシャキール・オニール(元ロサンゼルス・レイカーズほか/1回)とマヌート・ボル(元ワシントン・ブレッツほか/2回)がマークした15本。
ここ18シーズンで最多タイとなる1試合12ブロックを残したマギー。キャリア平均こそ1.5ブロックながら、近年最高級のショットブロッカーの1人と評しても、良いのではないだろうか。
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