【NBA】スパーズの大ベテラン、マヌ・ジノビリが通算スティール数でチーム史上トップに浮上

強豪スパーズにおける通算スティール数でフランチャイズ史上1位となったジノビリ[写真]=Getty Images

提督ロビンソンが持つ記録を塗り替える

 3月30日(現地時間29日)に行われたサンアントニオ・スパーズ対オクラホマシティ・サンダーの一戦は、103-99でホームのスパーズが勝利を収めた。

 プレーオフ出場に向けて負けられない戦いが続く中、スパーズはラマーカス・オルドリッジが25得点11リバウンド2ブロック、パティ・ミルズが14得点を挙げるなど、計5選手が2ケタ得点を挙げる活躍を見せ、プレーオフ当確へ一歩前進。

ジノビリは豊富な経験と老獪なテクニックを駆使して活躍を続けている[写真]=Getty Images

 そんな中、チーム最年長(40歳)の大ベテラン、マヌ・ジノビリもベンチから10得点3リバウンド2スティールをマーク。この試合で、ジノビリは通算スティール数でフランチャイズ史上トップに躍り出た。

 これまでの最多スティール記録保持者は、2003年までスパーズ一筋14シーズンをプレーしてきた“提督”ことデイビッド・ロビンソン。通算987試合に出場し、1,388本ものスティールを奪ってきた。ジノビリはサンダー戦で2本記録したことで、ロビンソンを1本上回る1,389本へ到達。

ジノビリはボールへの執着心、球際における強さ、相手チームの動きを予測する能力にたけている[写真]=Getty Images

 試合後、現地メディア『AP』からこのことについて聞かれたグレッグ・ポポヴィッチHCは「本当かい? 私は知らなかったよ。それはきわめて特別なことだ」と答えた。

スパーズの通算成績において12部門で5位以内にランクイン

 ジノビリは、ロビンソンが現役最後となった02-03シーズンからスパーズに加入し、今季で16シーズン目。ここまで60試合に出場し、平均19.9分8.8得点2.1リバウンド2.5アシスト0.7スティールをマークしている。

 今季の平均得点はキャリアの中で3番目に低いものの、ベンチスタートで2試合連続20得点以上を挙げるなど、爆発力は健在。昨年12月9日(同8日)のボストン・セルティックス戦では、102-102というタイスコアで迎えた試合終盤に、決勝弾となる3ポイントシュートをお見舞いするなど勝負強さも備えた頼れるベテランだ。

独特のステップは健在。フィニッシュのパターンも豊富なジノビリ[写真]=Getty Images

 なお、ジノビリはすでに、3ポイントシュートにおける通算試投数と成功数でチーム史上トップの数字を残している。さらに通算出場試合数で3位、通算アシスト数と通算フリースロー成功数で4位、通算出場時間、通算得点、通算リバウンド数、フィールドゴール試投数と成功数、フリースロー試投数で5位にランクインしている。

 40歳のジノビリに、毎試合20得点以上を求めることはできない。それでも、限られた出場時間の中で、豊富な経験を存分に活かし、時には自らの体を張ってスパーズに貢献していることは周知の事実である。

 チームが勝利すべく、ジノビリは今後もコートに出てハードに戦い続けるだけだ。

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