ミドルトン、ブレッドソーとともに得点量産!
3月31日(現地時間30日)、ミルウォーキー・バックスはロサンゼルス・レイカーズ戦に延長の末、124-122で辛勝。前日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦にも116-107で勝利したことで、2連勝とした。
ここ2試合において、バックスは大黒柱ヤニス・アデトクンボとクリス・ミドルトン、エリック・ブレッドソーの3選手がチーム総得点のうち6割以上を残している。
ウォリアーズ戦ではアデトクンボが32得点、ミドルトンが23得点、ブレッドソーが20得点をマークし計75得点。チーム全体の64.7パーセントを占めた。さらに、レイカーズ戦ではブレッドソーが39得点、ミドルトンが28得点、アデトクンボが27得点し、計94得点。実にチーム総得点の75.8パーセントをこの3選手だけで荒稼ぎした。
シード順こそ最終戦まで決まりそうにないが、イースタン・カンファレンス9位のデトロイト・ピストンズは得点源のブレイク・グリフィンが右足首の負傷により1週間前後の欠場が明らかとなったため、バックスは連敗を重ねなければプレーオフに出場できることが濃厚だ。
今季のMVP受賞は厳しいものの、今後の大爆発に期待大
3月31日(同30日)、現地メディア『Bleacher Report』の記者に「今季のMVP筆頭候補は今でもあなたですか?」と聞かれたアデトクンボは、このように答えている。
「やはり俺だ。俺はリーグでもベストプレーヤーの1人。俺たちはプレーオフにも進出することになるだろう。だから俺は(MVP候補についての)話題の中に今でもいる。もしかすると、もはや俺は筆頭候補ではないのかもしれないが、候補の中には入っているはず。それが俺の思いさ」。
30得点以上を連発し、50パーセントを軽々と超えるフィールドゴール成功率を残していた開幕当初と比較すると、アデトクンボのインパクトが弱まってきていることは否定できない。
それでも、アデトクンボは3月31日(同30日)終了時点で平均36.9分27.3得点9.9リバウンド4.8アシスト1.5スティール1.5ブロックをマーク。フィールドゴール成功率は53.7パーセントという高い数字を残しており、リーグ有数の実力者であることに変わりはない。
とはいえ、リーグトップのチーム成績を残すヒューストン・ロケッツのジェームズ・ハーデンと比較してしまうと、成績面で劣ってしまうのは事実。かといって、ブザービーターやハイライトシーンに何度も登場するダンクやノールックパス、ボールハンドリングで魅了し続けるレブロン・ジェームズ(クリーブランド・キャバリアーズ)ほどインパクトを与えているわけでもないため、アデトクンボのことをMVP筆頭候補と呼ぶ者は少ないというのが現状だろう。
そのため、アデトクンボが今季、シーズンMVPに選ばれることはほぼないに等しい状況となっている。その分、自信を増しているアデトクンボには、ぜひともその思いをプレーオフでぶつけてほしいところだ。