2018.04.03

【NBA】ウエストのプレーオフ出場枠を巡る激しい争い/プレーオフ特別企画②

プレーオフ出場枠を懸けて激戦を繰り広げるウエスト[写真]=Getty Images
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4月15日(現地時間14日)から、計16チームによる今シーズンの王座を懸けた激闘、「NBAプレーオフ2018」が幕を開ける。そこでバスケットボールキングでは、プレーオフ出場チームやシリーズ勝敗予想に加え、これまでのプレーオフにおける名シーンや印象的なシリーズ、ゲームなども順次お届けしていく。

<プレーオフ特別企画②>
ウエストのプレーオフ出場枠を巡る激しい争い

 4月3日(同2日)時点で、ウエスタン・カンファレンスでは今季のプレーオフ出場チームのうち、わずか3チームしか決まっていない。ここでは、その3チームとともに、残り5つの出場枠を懸けた激しい争いについても見ていこう。
※順位、成績は4月3日(同2日)終了時点

■ウエスタン・カンファレンス
<プレーオフ出場チーム>

1.ヒューストン・ロケッツ(62勝15敗)
2.ゴールデンステート・ウォリアーズ(56勝21敗)
3.ポートランド・トレイルブレイザーズ(48勝29敗)

大混戦から抜け出したブレイザーズ

 昨季は8位でプレーオフに滑り込んだブレイザーズが、今季は3番手としてプレーオフ出場を決めた。5シーズン連続出場となる中、このままウエスト3位でシーズンを終えることができれば、最も高いシード順となる。星のつぶし合いが行われている大混戦から、早々に抜け出したことは大きな意味を持つはず。残り5試合のうち、ウエストのプレーオフ出場圏内にいるチームとの対戦が4つもあるため、順位を落とす可能性があるものの、このまま好位置をキープしていきたいところだ。

<プレーオフ出場枠争い>
4.サンアントニオ・スパーズ(45勝32敗)
5.オクラホマシティ・サンダー(45勝33敗)
6.ユタ・ジャズ(44勝33敗)
7.ミネソタ・ティンバーウルブズ(44勝34敗)
8.ニューオリンズ・ペリカンズ(43勝34敗)
9.デンバー・ナゲッツ(42勝35敗)
10.ロサンゼルス・クリッパーズ(41勝36敗)

大混戦を真っ先に抜け出すのはどこだ?

 サンダーとウルブズが残り4試合、ほかのチームは5試合を残す中、激しいプレーオフ出場争いを展開しているウエスト。昨季わずか1勝差でプレーオフを逃したナゲッツをはじめ、15年以来3年ぶりの返り咲きを狙うペリカンズ、04年以来の出場を目指すウルブズが奮闘し、20シーズン連続出場中のスパーズ、前評判の高かったサンダー、開幕前の低評価を覆したジャズとクリッパーズも加わり、1勝で順位が変動する戦いを繰り広げている。

 これまでの戦績と今後のスケジュールを見ていくと、まずはサンダーとペリカンズが抜け出すと予想。サンダーはホームで26勝13敗、アウェーでも19勝20敗とほぼ勝率5割をキープしており、勝率5割以上のチーム相手に24勝22敗と勝ち越している。残り4試合のうち2試合をホームで戦えることも大きなプラス要素。ペリカンズは、7チームの中で唯一、ホーム(22勝17敗)とアウェー(21勝17敗)の両方で勝ち越しており、勝率5割以上のチーム相手でも21勝16敗と勝ち越している。さらに両チームとも、現状で欠場中の主力選手がいないことから、プレーオフ出場を決めるのではないだろうか。

サンダーのウェストブルック(左)とジョージ(右)は、虎視眈々と上位シードを狙っているはず[写真]=Getty Images

厳しい条件の中、スパーズが強豪の意地を見せられるか?

 続いてプレーオフ出場を決めるのは、ジャズとウルブズか。ジャズは残り5試合のうち3試合、ウルブズは残り4試合のうち2試合を勝率5割以上のチームと戦うのだが、前者は戦力ダウンにつながるケガ人がおらず、戦績も24勝25敗とほぼ5割を残している。後者は25勝23敗と勝ち越しており、大黒柱ジミー・バトラーの戦列復帰という追い風の可能性もある。そして、なんとしてでもプレーオフ出場という強い意志を感じさせるからだ。

プレーオフ前に復帰が予想されるバトラー[写真]=Getty Images

 では、スパーズとナゲッツ、クリッパーズによって争われる最後の1枠にはどのチームが滑り込むのか。経験だけでいえば、圧倒的にスパーズ優勢なのだが、今季はホームに強く、格下から確実に勝利を奪うパターンとなっている。アウェーでは14勝24敗と大きく負け越しており、勝率5割以上のチームとの戦績でも20勝26敗と黒星先行だ。残り5試合のうち、ホームは2試合しかなく、条件は厳しい。それでも、9位のナゲッツとは3.0ゲーム開いており、最後はスパーズが強豪チームの意地を見せてプレーオフに進出すると予想。

 ホームで28勝10敗と大きく勝ち越しているナゲッツ。残り5試合のうち、ホームで3試合戦えることはプラス要素なのだが、全試合で勝率5割以上を残すチームと対戦することとなる。その戦績は19勝25敗と負け越しており、主軸のギャリー・ハリスとウィルソン・チャンドラーが離脱しているため、プレーオフ出場は厳しいだろう。クリッパーズは、残り5試合のうち4試合をホームで戦える反面、そのほとんどの相手は勝率5割以上を誇るチーム。今季はホームで21勝16敗、アウェーでも20勝20敗と健闘しているが、相手が勝率5割以上となると15勝30敗と勝率ダウンは顕著。そのため、クリッパーズもプレーオフ出場を逃すこととなりそうだ。

ウィリアムズ(右)、ジョーダン(左)らが中心となり、クリッパーズは奮闘するも、プレーオフ出場はさすがに厳しいか[写真]=Getty Images

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