バトラー離脱後、8勝8敗と奮戦
オールスターブレイク直後の2月24日(現地時間23日)のヒューストン・ロケッツ戦。ミネソタ・ティンバーウルブズの大黒柱ジミー・バトラーは、右膝半月板損傷により、4~6週間の欠場が決まった。
その時点で36勝26敗とプレーオフ進出圏内にいたウルブズは、2003-04シーズン以来、初となるプレーオフ出場を現実のものにしようとしていたやさきだったため、大打撃となったのは言うまでもない。
ところが、ウルブズはカール・アンソニー・タウンズとアンドリュー・ウィギンズを中心に、バトラー離脱後の16試合を8勝8敗で乗り切っており、4月5日(同4日)終了時点で44勝34敗。ウエスタン・カンファレンス7位の座を死守している。
そんな中、バトラー復帰間近という朗報が入ってきた。4月4日(同3日)のチーム練習に、バトラーが参加していた。練習を終えたバトラーは、現地メディア『AP』へこのように話していた。
「俺は(プレーできる)準備はできている。プレーオフの舞台に立っていたい。プレーし続けたいんだ。別に、チームがプレーオフ出場を確定させるうえで、必要となる唯一の選手が俺だと言っているわけじゃない。でも、俺がコートにいることによって、そのチャンスは少なからず高くなると思う」。
今季のバトラーは、平均37.1分22.2得点5.4リバウンド5.0アシスト1.9スティールと、攻防両面で大きく貢献してきた。約2か月間チームから離脱していようと、この男がいることで、チーム力は格段にアップするはずだ。
"Defense… There's not too much luck that goes into that."
— @JimmyButler https://t.co/6NuesyusP1— Minnesota Timberwolves (@Timberwolves) April 4, 2018
プレーオフ出場を決めるには不可欠な存在
ただ、現時点でバトラーの正確な復帰時期は明らかになっていない。
今季のウエストは、各チーム残り約3、4試合にもかかわらず、プレーオフ出場を確定させているのは3チームしかない。4位のユタ・ジャズから10位のロサンゼルス・クリッパーズまで、たったの3.0ゲーム差という大混戦となっているからだ。
7位のウルブズは、4位のジャズとはわずか1.0ゲーム差だが、10位のクリッパーズと2.0ゲーム差となっているため、一歩間違えればプレーオフ出場さえ逃す恐れもある。バトラーはこう続けて話している。
「俺たちはもっとタフにならなきゃならない。働き者の犬のようにならなきゃ。誰かをハードにプレーさせることができるコーチは、世界中でもそうそういるもんじゃない。誰かがハードにプレーしたいとしてもね」。
自他ともに認めるリーグきってのハードワーカー、バトラーらしい言葉である。ウルブズは4試合を残しており、そのうちの2試合はウエスト9位のナゲッツと戦うこととなる。この試合はプレーオフのような死闘になることが濃厚だ。
確かに、バトラーがベンチにいるだけでも若手選手たちからすれば心強いのだろう。しかしこの男の場合は、コートに立つことによって、相手チームへさらなる脅威を与えるため、ウルブズがプレーオフ出場を果たすためには、やはり復帰してほしいと考えるのが妥当だろう。