左膝手術のためセルティックスのカイリー・アービングが今季絶望

左膝の手術により、カイリーのセルティックス1シーズン目は終了となった[写真]=Getty Images

チームのオフェンス力を引き上げたカイリー

 4月6日(現地時間5日)、ボストン・セルティックスは、オールスターガードのカイリー・アービングの進捗状況を発表した。

 3月25日(同24日)、カイリーは2015年NBAファイナル初戦で骨折した左膝の膝蓋骨の手術を受けた際に、患部を固定するべく使用された銅線を除去し、3週間から6週間の戦線離脱と報じられていたものの、その時の手術の影響があることから、8日(同7日)に再度手術を受けることとなり、今季残りのレギュラーシーズンとプレーオフ全休が確定。

 今季からセルティックスに加入したカイリーは、60試合に出場し、平均32.2分24.4得点3.8リバウンド5.1アシスト1.1スティールをマーク。2月に行われたオールスターゲームにはスターターとして出場した。

FG成功率49.1パーセント、3P成功率40.8パーセント、FT成功率88.9パーセントと、ショット全般における精度の高さは健在だった[写真]=Getty Images

 『ESPN Stats & Info』によると、今季カイリーがコートにいた時間帯で、セルティックスはリーグ7位となるオフェンシブ・レーティング108.7を記録し、不在時にはその数字がリーグ24位の101.3にダウンしていたという。

 高精度なショットに加え、独力で相手ディフェンス陣形を切り崩すことができるカイリーの存在は、チームのオフェンス力を飛躍的に向上させるだけでなく、相手チームへ脅威を与えていたことは言うまでもない。

現有戦力では1回戦突破が現実的な目標か

 チームは今季4試合を残して53勝25敗でイースタン・カンファレンス2位以上が決まっている。イースト首位のトロント・ラプターズとは3.0ゲーム差のため、イースト首位に浮上する可能性はあるものの、現実的には厳しいだろう。プレーオフに関しても、カイリーだけでなく、マーカス・スマートも欠く可能性があり、戦力ダウンは否めない。

リーグ最高級のボールハンドラー、カイリー不在はセルティックスにとっては大打撃[写真]=Getty Images

 それでも、ベテランのアル・ホーフォード、若手のテリー・ロジアージェイソン・テイタム、そしてジェイレン・ブラウンを中心に、セルティックスは4月1日(同3月31日)まで6連勝を記録していた。

 現有戦力で優勝を目指すことは厳しいものの、プレーオフの舞台で若手が躍動することができるならば、ファーストラウンド突破は決して不可能ではないだろう。

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