今日は何の日? 22年前、ロバート・パリッシュが通算出場試合数で歴代トップに浮上!

NBA歴代トップとなる通算1,611試合に出場したパリッシュ[写真]=Getty Images

キャリア21季で通算1,611試合出場

 今から22年前の1996年4月7日(現地時間6日)。シャーロット・ホーネッツに所属していた“ザ・チーフ”ことロバート・パリッシュ(元ボストン・セルティックスほか)が、通算出場試合数で歴代トップに躍り出た。

このシーズンのパリッシュは、42歳ながら74試合に出場し、平均3.9得点4.1リバウンドを記録[写真]=Getty Images

 当時キャリア20シーズン目をプレーしていた42歳のパリッシュは、クリーブランド・キャバリアーズとの試合に先発センターとして39分出場。14得点9リバウンド4アシスト3ブロックをマークし、ホーネッツの勝利(93-89)に貢献。

 これまでの最多記録はカリーム・アブドゥル・ジャバー(元ロサンゼルス・レイカーズほか)が保持していた1,560試合。パリッシュはこの試合で1,561試合目となり、翌96-97シーズンをもって現役を引退するまでに、この記録を1,611にまで伸ばした。

80年代、パリッシュ(右)は、レイカーズでプレーしていたジャバー(左)と激しいマッチアップを見せていた[写真]=Getty Images

 76年ドラフト1巡目全体8位でゴールデンステート・ウォリアーズに指名されたパリッシュは、ウォリアーズで4シーズンをプレーし、平均25.7分13.8得点9.5リバウンド1.8ブロックという成績をマーク。

 しかし、80年6月10日(同9日)、パリッシュはその年のドラフト1巡目指名権とともに、セルティックスへトレードされることとなる。

 この時、ウォリアーズがセルティックスから得たのは同年のドラフト1巡目指名権2つ。ウォリアーズは1巡目全体1位でジョー・バリー・キャロル、13位でリッキー・ブラウン(共に元ウォリアーズほか)という2人のセンターを指名したのだが、これはNBA史上、最も失敗したトレードの1つと言われている。

 キャロルはキャリア平均17.7得点7.7リバウンド1.6ブロック、ブラウンはキャリア平均4.4得点3.5リバウンド。キャロルに関しては、十分合格点を与えてもいい成績なのだが、この年のドラフトでセルティックスが3位指名で獲得したのは、のちに殿堂入りすることとなるケビン・マクヘイル(元セルティックス)だった。

 つまり、セルティックスはドラフト指名権2つを放出しただけで、将来の殿堂入りビッグマン2名を獲得したのである。

4度の優勝を飾り殿堂入りを果たす

 セルティックス移籍後、パリッシュはラリー・バード(元セルティックス)、マクヘイルと共に“ビッグ3”を形成。3選手とも器用にフェイドアウェイジャンパーを繰り出し、得点やリバウンドを量産したことで、“史上最強のフロントライン”と呼ばれたこともあるほど、見事なケミストリーを奏でていた。

右からバード、パリッシュ、マクヘイル。セルティックスに3度の優勝をもたらしたレジェンドたちだ[写真]=Getty Images

 パリッシュはセルティックスに在籍した14シーズンで、3度のNBAチャンピオン(81、84、86年)に輝いたほか、オールスター選出9度、82年にはオールNBAセカンドチーム、89年にはオールNBAサードチームに選ばれている。

 その後、パリッシュは94-95シーズンから2シーズンをホーネッツでプレーし、96-97シーズンにはシカゴ・ブルズで自身4度目の優勝を飾り、43歳で現役を引退。2003年にはバスケットボール殿堂入りを果たし、名実ともにリーグ史上有数のセンターとなり、NBAキャリアを終えた。

 21年という長いキャリアにおいて、パリッシュは黙々と得点、リバウンド、ディフェンスなどを献身的にこなし、所属チームの勝利に大きく貢献してきた。そのパリッシュが43歳まで現役を続けて残した通算1,611試合出場という偉業は、数多く存在するNBAの記録の中でも、間違いなく金字塔と呼べるものだろう。

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