プレーオフで唯一無二のインパクトを放ち続けるレブロン・ジェームズ

今年のプレーオフ、レブロンはここまでリーグトップの平均34.8得点をマークしている[写真]=Getty Images

数字だけでなくインパクトの面でも今年は他を圧倒

 キャリア15シーズン目、自身13度目となるプレーオフで、クリーブランド・キャバリアーズの大黒柱、レブロン・ジェームズは強烈な存在感を世界中に与えている。

 トロント・ラプターズとのシリーズ第3戦終了時点で計10試合に出場し、リーグトップを独走する平均34.8得点、リーグ4位の平均8.8アシストに加え、9.5リバウンド1.5スティール1.0ブロックをマーク。

 フィールドゴール成功率は54.7パーセントを記録し、フリースロー成功率はここ4年で最も高い75.5パーセントをマーク。平均フリースロー試投数はここ6年で最も多い10.2本で、こちらもリーグトップを誇っている。

 今年のプレーオフ最初の10試合で、レブロンは計348得点を記録しているのだが、直近の選手でこの数字を上回っていたのは1992年のマイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)の354得点と、ここ26年で最も高位安定して得点を稼いでいることがわかる。

ラプターズとの第3戦では今年のプレーオフ2度目のブザービーターを決めたレブロン[写真]=Getty Images

 プレーオフに入ってから、レブロンは数々の通算ランキングで上位に浮上している。通算出場試合ではトニー・パーカー(サンアントニオ・スパーズ)を抜いて史上5位(227試合)へ上昇。通算出場時間でも歴代1位のティム・ダンカン(元スパーズ)を超え、9,544分で歴代トップに躍り出た。

 また、通算スティール数でもスコッティ・ピペン(元ブルズほか)の記録を上回る404本に到達し、こちらも歴代1位へランクアップ。もはやプレーオフの記録における“キング”と呼んでも差し支えないだろう。

 レブロンは今年のプレーオフで、インパクトという観点でも他を圧倒していると言えるだろう。10試合のうち4度の40得点以上、2度のトリプルダブル、そして2度のブザービーターと、まさにアンストッパブル。

 昨年まで7年連続でNBAファイナルに出場しているレブロンは、今年もイースタン・カンファレンスを勝ち上がり、自身4度目の優勝を果たすべく、今後もトップを走り続けることだろう。

8年連続のNBAファイナル、そして自身4度目の王座獲得に向けて、レブロンの戦いは続く[写真]=Getty Images

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