2018.05.06
4月26日(現地時間25日)、クリーブランド・キャバリアーズ(2勝)とインディアナ・ペイサーズ(2勝)のシリーズ第5戦が、キャバリアーズのホーム、クイックン・ローンズ・アリーナで行われた。
試合は序盤、アウェーのペイサーズがリードし、キャブスが追う展開。第1クォーター中盤に6点差がつく場面もあったが、キャブスが着実にその点差を縮めていく。
しかし残り3分43秒にマイルズ・ターナーの3ポイントプレーをきっかけにペイサーズが点差を広げ、残り2分28秒で10点差をつけると、レブロン・ジェームズがリングへ果敢に攻め込み、8連続得点をマーク。25-23、ペイサーズ2点リードでこのクォーターを終える。
第2クォーター序盤。両チームが点を入れ合い、4点差以内の攻防が続く。そんな中、残り5分37秒からドマンタス・サボニスとボーヤン・ボグダノビッチの活躍でペイサーズが6連続得点を奪取。その後ペイサーズは最大9点差をつけるなど、前半を終えて56-49と、7点リードでハーフタイムへ。
後半早々、キャブスは一気にスパートをかける。レブロンのフリースロー2本、ホセ・カルデロンの3ポインター、さらにレブロンが4連続得点し逆転(58-56)。ペイサーズはターナーの3ポイントプレーで対抗するも、カイル・コーバーとレブロンが加点し、リードを譲らず。
残り4分49秒にカルデロンの長距離砲が決まると、点差は2ケタに広がり、キャブス優勢へ。ペイサーズは第3クォーター残り0.5秒にランス・スティーブンソンが3ポイントシュートを決めて8点ビハインド(73-81)でこのクォーターを終える。
第4クォーター。ペイサーズはサボニスやスティーブンソン、ボグダノビッチのショットで徐々に点差を縮めていくも、レブロンを止めることができず、再び引き離され、6点差前後を詰めることができない。
しかし、残り4分38秒にレブロンがフリースローを決めた後、ペイサーズはディフェンスで踏ん張ってキャブスを無得点に抑え込んでいく。残り33.6秒、サボニスのジャンパーが決まり、ようやくタイスコア(95-95)に持ち込んだ。
次のポゼッションでレブロンがターンオーバーを犯し、ペイサーズに逆転のチャンスが生まれる。残り3.3秒、オラディポが逆転をかけてショットを放つも、レブロンのブロックに見舞われ、逆転のチャンスを逃してしまう。
そして残り3.0秒、キャブス最後のポゼッションで、レブロンは自らトップ・オブ・ザ・キー付近へ進み、ブザービーターで3ポイントシュートをねじ込んでキャブスが劇的勝利、最終スコア98-95とし、シリーズ突破に王手をかけた。
キャブスはレブロンがゲームハイとなる44得点に10リバウンド8アシストという八面六臂の活躍。そのほか、5本の3ポイントシュートを決めたコーバーが19得点に6リバウンド、ラブが11得点10リバウンドを記録。
チーム全体のフィールドゴール成功率は41.3パーセントに抑え込まれたものの、レブロンが15本すべて成功させるなど、フリースローを27投中26本決めてカバーしてみせた。
ペイサーズでは、ベンチスタートのサボニスがチームトップの22得点、サディアス・ヤングが16得点6リバウンド、スティーブンソンが12得点4アシスト、ボグダノビッチが11得点3アシストをマーク。
しかし、エースのオラディポは15本放ったショットのうち13本をミスするなど12得点と絶不調。ゲームハイの12リバウンドを奪う奮闘を見せたものの、ここ3戦はキャブスのダブルチームに遭い、フィールドゴール50投中12本、成功率24.0パーセントに終わっている。
試合後の会見で、ブザービーターを決めた大黒柱レブロンについて「彼は毎晩、オフェンスとディフェンスの両エンドで活躍している。だからこそ、彼が世界最高選手なのさ」とラブ。
レブロンは「まるで子どもの頃に家でプレーしていたかのように感じた。ソックスを丸めて、その場しのぎのリングに放り込むような感じさ」と喜びを語っていた。
『ESPN Stats & Info』によると、レブロンはプレーオフの第4クォーターまたは延長において、残り5秒以内に放ったショットを決めたのはこれで6度目。ブザービーターの数もこれで4度目を記録し、マイケル・ジョーダン(元シカゴ・ブルズほか)が残した記録をそれぞれ1度超える数字を達成している。
一方、最後のショットをレブロンにブロックされたオラディポは、レフェリーのジャッジについて不満を隠さなかった。
「僕がステップを踏んだとき、まるで(誰かに)つかまれているように感じた。彼(レブロン)がブロックしたんだけど、あれはゴールテンディングだった。それについて話すのはつらいことだけど、あのレイアップは大きかったから」とオラディポ。
それを聞いたレブロンが少し笑いながら、「もちろん、俺はあれがゴールテンディングだなんて思わなかったけどね」と切り返し、自身のプレーについて語った。
キャブスとしては、第4戦から背中のけいれんにより欠場しているジョージ・ヒルに代わって先発ポイントガードを務めるカルデロンの存在も大きい。この日は6得点2アシストながら、ベテランらしいソリッドなプレーが光る。「ホセはシーズンをとおして、とても安定したプレーを見せてくれている」とタロン・ルーHCも称賛。
「僕らは何かを新しくすることなんてない。今夜はよりアグレッシブだっただけさ」とカルデロンは試合を振り返った。
シリーズ第6戦は、28日(同27日)にペイサーズのホームで行われる。シリーズ敗退まであと1敗という窮地に追いやられたペイサーズとしては、なんとかレブロンをスローダウンさせたい。
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