ブーデンホルザー新HC就任に「エキサイトしている」とアデトクンボ

来季以降に覇権争いへ加わるべく、新HCを迎えて新体制をスタートさせたバックスのアデトクンボ[写真]=Getty Images

リーグきっての万能戦士が期待を寄せる新指揮官

 5月18日(現地時間17日)、ミルウォーキー・バックスは、新ヘッドコーチ(HC)としてマイク・ブーデンホルザーを迎えたことを正式に発表した。

 するとバックスが誇るオールスター選手、ヤニス・アデトクンボは、現地メディア『ESPN』の「NBAドラフト・コンバイン(身体測定)」にて、こんなことを話していた。

 「彼はすばらしいコーチ。コーチ・オブ・ザ・イヤー(最優秀ヘッドコーチ賞)に選出されているからね」と新指揮官に対する期待を口にすると、チームがブーデンホルザーと契約を結ぶ前に交わした会話についても明かしている。

 「すばらしい会話をすることができた。ゲームプランについて話したんだ。彼が選手としての俺をどのように見ているか、どのようにして彼がこのチームを手助けできるかについてもね。俺はタフな質問をたくさんしたけれど、楽しかった。彼のためにプレーすることにエキサイトしている」。

ドラフト・コンバイン初日に会場を訪れたアデトクンボ(中央)[写真]=Getty Images

 17日(同16日)、ブーデンホルザーのHC就任前に、ブレークファスト・ミーティングで会話する機会があったアデトクンボは、チームメートのクリス・ミドルトンと共に会話を持ち、互いにコミュニケーションを取ったという。

 チームが新たな指揮官を決断する際に、その候補と直接会って話をする決断を下したことについて、「とってもうれしいね」と語ったアデトクンボ。

 「もちろん、俺は(新たな指揮官を)決めることができるような人間じゃない。フロントオフィスからすれば、どのようにジャンプショットを放つのかを俺に教えてくれるわけじゃない。俺は俺の仕事をして、彼らには彼らの仕事がある。でも、彼(ブーデンホルザー)と会話を持つことができたことはすばらしい時間だった」という言葉を残した。

パーカーに対する決断が最初の難関か?

 バックスのオーナーであるウェス・エデンス、マーク・ラスリー、ジェイミー・ディナンはブーデンホルザー新HCについて、リリースを通じてこのように評している。

 「彼は(この業界で)広く認められており、これまでのコーチングキャリアにおいて、選手に教えること、そして成長させることができるという素晴らしい能力があることを示してきました。彼のリーダーシップと知性、チャンピオンシップレベルの経験、そしてコミュニケーション能力は、我々を新たなレベルへと導いてくれることでしょう」。

選手とのコミュニケーション能力にたけたブーデンホルザー新HC[写真]=Getty Images

 新体制となったバックス。ブーデンホルザー新HCに待ち受ける、今夏最大の決断は、ジャバリ・パーカーの去就だろう。今夏制限つきフリーエージェント(FA)になるパーカーは、203センチ113キロのフォワード。2014年ドラフト1巡目全体2位でバックスが指名し、キャリア4シーズンすべてにおいて平均2ケタ得点をマークしてきた。

 しかし、これまでに2度も左膝前十字靭帯を断裂しており、再発しないという保障はどこにもない。とはいえ、パーカーはまだ23歳。恵まれた体格と得点力を持っており、他チームから高額なオファーを提示される可能性は十分ある。

 はたして、バックスはこのパーカーを引き留めるのか。あるいは、高額契約を提示してきたチームへの移籍を容認してしまうのか。それとも、FAで代役となる選手を獲得するのか。

 ブーデンホルザーがバックスをどのように強化していくかに注目だ。

自身初のプレーオフでは、ベンチスタートで平均10.0得点6.1リバウンドと、まずまずの成績を残したパーカー[写真]=Getty Images

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