スーパーチームについて自身の見解を述べたリラード
7月5日(現地時間4日)、ポートランド・トレイルブレイザーズのオールスターガード、デイミアン・リラードが自身のツイッターに寄せられたファンからの質問に答えた。
その中で興味深かったのは、「ダブス(ウォリアーズの愛称)みたいなスーパーチームとNBAについてどう思う? 好きかい?」という質問。
People can do what they want. Its not about loyalty because this is business…it’s just not my style. https://t.co/3cc1NO5OI6
— Damian Lillard (@Dame_Lillard) July 4, 2018
今夏のフリーエージェント(FA)戦線では、2連覇中の王者ゴールデンステート・ウォリアーズにオールスター常連でリーグ最高級のセンター(デマーカス・カズンズ)が加入、ロサンゼルス・レイカーズにレブロン・ジェームズやラジョン・ロンドなど実績十分なスター選手たちが加わるなど、大盛り上がりを見せている。
そんな中、ブレイザーズ一筋6シーズンを過ごしているリラードは自身の見解をツイッターでこう返信した。
「(今では)彼らが望むことをすることができる。これは(チームへの)忠誠じゃなくてビジネスなんだ。……ただそれは俺のスタイルじゃない」。
リラードらしい、硬派な切り返しには誰もが納得したと言っていいだろう。
来季のウォリアーズ戦とレイカーズ戦はリラードの大爆発確定!?
そのリラードは今季、自身初となるオールNBAファーストチームに選出されており、まぎれもなくリーグ屈指のスコアリングガードとしての地位を確立。リーグ4位の平均26.9得点に加えて4.5リバウンド6.6アシスト1.1スティールをマークし、ブレイザーズをウエスタン・カンファレンス3位の49勝33敗へと導いた。
今夏のブレイザーズは、インサイドで身体を張っていたエド・デイビスがブルックリン・ネッツへと移籍してしまったものの、バックコート陣は強化することに成功。ステフィン・カリー(ウォリアーズ)の弟セスを低年俸で獲得し、ニック・スタウスカスとも契約しているからだ。
とはいえ、ただでさえ強豪ぞろいのウエストにレブロンが加入したことで、来季のプレーオフ争いは過去にないほどし烈なものになる気配が漂っている。
実はリラードのツイッターへ、こんな質問が届いていた。
「もしブレイザーズがあなたをレイカーズへトレードして、レブロンをサポートすることになったらハッピーになる?」
レイカーズでレブロンとリラードがチームメートに? あまりにも非現実的なこの質問に対して、リラードは意外にもこんな言葉で切り返している。
「だとしたら、俺は典型的な幸せ者だ」
自身のスタイルを貫くリラードにとっても、やはり今夏のFA戦線は気になっているようだ。
もっとも、スーパーチームと言えど、来季必ず優勝できるという保障はまったくない。シーズンをとおしてチャンピオンシップを勝ち取ることができるのは1チームのみで、これまでにスター選手をそろえて失敗してきたチームもたくさんあったことを忘れてはならない。
はたして、リラード率いるブレイザーズが、スーパーチーム相手にどこまで立ち向かうことができるのか。来季のウォリアーズ戦やレイカーズ戦で、リラードがひと際高いモチベーションで臨むことは間違いなさそうだ。