オクラホマシティへ感謝のメッセージを綴ったカーメロ
8月15日(現地時間14日)、ヒューストン・ロケッツと契約したカーメロ・アンソニーが、昨季プレーしたオクラホマシティ・サンダーのファンへ向けて感謝の気持ちを綴ったメッセージを送った。
.@carmeloanthony wrote a letter thanking the Thunder organization and fans for his season in Oklahoma City: https://t.co/UcuD0dYGTx pic.twitter.com/IbFEkZcmli
— Erik Horne (@ErikkHorne) August 14, 2018
ラッセル・ウェストブルック、ポール・ジョージとの“ビッグ3”体制でチャンピオンシップを勝ち取ることを期待された昨季、これまでのキャリアでファーストオプションとして得点を量産していたカーメロは、3番手となったことでキャッチ&シュートがメインという、新たな役割へアジャストすることに苦しんだ。
カーメロは一昨季までのキャリアすべてにおいて平均20得点以上を挙げてきたが、昨季は自己ワーストの平均16.2得点、フィールドゴール成功率40.4パーセントも自己最低に終わった。ウェストブルックやジョージとの関係は決して悪くはなかったものの、生粋のスコアラーとしてのプライドがあったからか、シーズン終了後に「俺はまだベンチスタートに回るような選手じゃない」といった言葉を口にし、自身の価値をアピールしているようにも見えた。
その後、アトランタ・ホークスへトレード後、バイアウトを経てロケッツと契約。現在はハードなワークアウトを行い、ベストコンディションで今季の開幕を迎えるべく、トレーニングに励んでいる。
オクラホマシティのファンへ送ったメッセージにはこんなことが書かれていた。
「このチームにいたのはわずか1シーズンでしたが、オクラホマシティに降り立ってからというもの、このチームと組織は私を大いなる愛と共に迎え入れてくれました。そしてこの街のきわめてすばらしいファンも、私のことを迎え入れてくれました。シーズンをとおして、ゲームの後などに私へ声援を送ってくれました。私はこの街で体験したことを大切にすると共に、今後も忘れることはないでしょう」。
するとカーメロは「人生において、いつも自分が望むようにはいかないことを学びました。私が望んでいたことは、ここでプレーし、この街にチャンピオンシップをもたらす手助けをすることしかありませんでした。ここにいる間にそれを達成できなかったことを謝ります」と語ると、サンダーのチームメートやフロント、チームスタッフへ感謝を述べていた。
ロケッツで迎える今季のパフォーマンスは重要な意味を持つ
さらに、カーメロは最後にこんな言葉を書いていた。
「私のキャリアにおいて、(ロケッツ移籍という)このチャプターは終わりに近づいているのかもしれません。ですが、私のキャリアはまだまだ続いていきます」。
34歳のカーメロにとって、残されたキャリアは決して長くはない。ロケッツとの契約は1年でベテラン最低年俸(約240万ドル)ではあるものの、今季ロケッツで自身の価値を証明し、ファイナル進出、あわよくば優勝を経験することとなれば、来季は年俸アップも十分見込める。
ただ、昨季以上に激戦区となったウエストで、優勝することはきわめてタフなこと。ジェームズ・ハーデンとクリス・ポールにカーメロが加わった“ビッグ3”で覇権争いをしても、優勝できる保障はどこにもない。
とはいえ、今季ロケッツで昨季以上の数字を残し、なおかつロケッツに昨季と同等の勝利数をもたらす手助けができれば、カーメロのキャリアはまだまだ続くに違いない。