2018.08.08

カーメロ・アンソニーのロケッツ入りが口頭合意、契約はベテラン最低年俸か?

ロケッツ入りを決めたカーメロ[写真]=Getty Images
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優勝候補ロケッツが現役有数のベテランスコアラーを獲得!

 8月8日(現地時間7日)、リーグの情報筋が現地メディア『Yahoo Sports』に伝えたところによると、カーメロ・アンソニーのヒューストン・ロケッツ入りが口頭合意に達したという。

 同メディアによると、カーメロの契約は1年で、サラリーは約240万ドルというベテラン最低保証年俸になるようだ。

 今夏プレーヤーオプションを行使してオクラホマシティ・サンダーに残留したカーメロだったが、チーム側と退団に向けて動いていた。すると7月26日(同25日)にサンダー、アトランタ・ホークス、フィラデルフィア・セブンティシクサーズによる3チーム間トレードでホークスへ移籍。その後、契約のバイアウトが成立し、制限なしフリーエージェント(FA)となり、長年ターゲットとしてきたロケッツが獲得に成功した。

7月下旬に行われたアメリカ代表のミニキャンプでは、ハーデン(左)、ウェストブルック(中央)と共に談笑していたカーメロ(右)[写真]=Getty Images

 ロケッツは昨季リーグトップの65勝を記録し、プレーオフではゴールデンステート・ウォリアーズ相手にウエスタン・カンファレンス・ファイナル第7戦まで競い合う奮闘を見せた。今夏ロケッツはトレバー・アリーザ(現フェニックス・サンズ)とルーク・バー・ア・ムーテ(現ロサンゼルス・クリッパーズ)が退団しており、先発として起用される可能性は十分あるだろう。

カーメロの持ち味を最も発揮できるのはベンチスタートか?

 ただし、オフェンス力はともかく、ディフェンスに難があるカーメロは、ベンチからオフェンス面をけん引する起用法の方が、自慢の得点力を存分に発揮できるのかもしれない。

 というのも、ロケッツにはジェームズ・ハーデンクリス・ポールというリーグ有数のボールハンドラーがいるため、カーメロが入ることによってボールムーブメントが停滞する恐れもあるからだ。

1on1を好む傾向にあるカーメロ。得点力はあるものの、3ポイントとリング下のショットを多用するロケッツでどうフィットするのか?[写真]=Getty Images

 昨季プレーオフ終了後、カーメロは複数の現地メディアの前で「ベンチ起用は受け入れない。俺は先発でプレーできる」と豪語していたものの、今夏には「ベンチスタートは俺自身が受け入れるかどうか」と態度を軟化。そのため、ロケッツではベンチスタートとして起用される可能性もあるのではないだろうか。

 今季でキャリア16シーズン目を迎える34歳のカーメロは、キャリア平均で35.9分24.1得点6.5リバウンド3.0アシストを残す生粋のスコアラー。オールスター選出10度を誇り、通算2万5,417得点は歴代19位にランクイン。現役ではダーク・ノビツキー(ダラス・マーベリックス/3万1,187得点)、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ/3万1,038得点)に次ぐ3位という実績を残している。

 これまでの実績で見れば、今季のロケッツはハーデン、ポール、カーメロという新生“ビッグ3”を形成したことになる。悲願のチャンピオンシップ制覇に向けて、十分なロースターをそろえたロケッツがどのような戦いぶりを見せてくれるのか、大いに注目したい。

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