昨季プレーオフで先発PGに抜てきされ、見事な働きを見せた若手注目株
キャリア3シーズン目となった昨季、ボストン・セルティックスのテリー・ロジアーは、レギュラーシーズン80試合(うち先発は16試合)に出場し、いずれも自己最多となる平均25.9分11.3得点4.7リバウンド2.9アシスト1.0スティールと活躍した。
するとオールスターガードのカイリー・アービングがひざの手術によって3月中旬に戦線離脱したことで、プレーオフで先発ポイントガード(PG)を務めることとなったロジアーは、ミルウォーキー・バックスとのファーストラウンド初戦で23得点を奪うと、翌第2戦でも23得点8アシストを挙げるなど見事にステップアップ。
フィラデルフィア・セブンティシクサーズとのイースタン・カンファレンス・セミファイナル初戦では9投中7本の3ポインターを決めるなどプレーオフキャリアハイとなる29得点に8リバウンド6アシスト2スティールの大暴れを見せた。3勝2敗でNBAファイナル進出に王手をかけて臨んだクリーブランド・キャバリアーズとのカンファレンス・ファイナル第6戦、セルティックスは敗れたものの、ロジアーは6本の長距離砲を含むチームトップの28得点に7アシストと奮闘し、キャブスに食らい付いた。
ロジアーが昨季のプレーオフで見事に先発ポイントガードの大役を務めることができたのは、カイリーをはじめとするチームメートたちのサポートやブラッド・スティーブンズHCの影響もあったのだろう。
だが、プレッシャーに屈しないタフなメンタルを持つロジアーだからこそ、NBAファイナルまであと1勝に迫る快進撃を見せることができたと言っても過言ではない。
クラッチプレーを決めたペイサーズ戦を機に“Scary Terry”が浸透
そんなテリーには、“Scary Terry”というニックネームがある。“恐ろしいテリー”といった意味合いと、語尾の響きを合わせたものとなっている。
9月18日(現地時間17日)、『GQ』のインタビューで、テリーがこのニックネームの由来について話していたので紹介しよう。
「僕はもともと怖い映画が大好きで、“Scream”がお気に入りでね。(“Scary Terry”と呼ばれるようになったのは)シーズン中にインディアナ・ペイサーズと対戦した時だったかな。試合終盤に僕がスティールして決勝点となるダンクを決めたんだ(現地時間2017年12月18日)。そこから、僕のことを“Scary Terry”と呼ぶ人が増えたんだ。そしたら、エージェント会社の1人がマーケティングとして僕にシャツを送ってくれてね。そのシャツにはジェイソンのマスクのイラストが入ってて、プレーオフに入ってからそれを売り出すことになったんだ」。
プレッシャーに物おじしないテリーだが、献身的かつアンセルフィッシュなプレースタイルにも好感が持てる。昨季のプレーオフでは平均36.6分16.5得点5.3リバウンド5.7アシスト1.3スティールを記録したのだが、ターンオーバーは平均わずか1.2本。A/TO(アシスト/ターンオーバー)比率は4.75と、申し分ない数値を残した。
今季はカイリーの控えとしてプレーすることになるが、チームの勝利を最優先した非利己的なプレーを見せてくれることだろう。そして、もしもチームにケガ人が出たり、ファウルトラブルなどでピンチに陥った時、必ずやプレーのギアを一段階上げて“Scary Terry”として相手チームを恐怖へとおとしめてくれるに違いない。