ロケッツ移籍で心機一転のカーメロ「ベストシェイプを維持してベストプレーヤーに」

ロケッツ移籍後、初のユニフォーム姿を披露したカーメロ[写真]=Getty Images

「チャンピオンシップを勝ち取る手助けを」とカーメロが言及

 9月25日(現地時間24日)、NBAではほぼすべてのチームがメディアデイを行い、選手たちが一同に集結。メディア対応や写真撮影、練習などを行った。

 昨季リーグトップの65勝17敗を挙げたヒューストン・ロケッツでは、ベテランのカーメロ・アンソニーが移籍後メディアの前に初登場。
https://twitter.com/HoustonRockets/status/1043183071984541696

 ロケッツ移籍が決定すると、現地メディアが「カーメロはやはりベンチスタートか?」という報道が頻繁にされ、うんざりしていたというカーメロ。この日のメディアデイでもこう語っていた。

 「ほとんどすべての質問が、ベンチスタートについてだった。俺は今の時点でそういった質問に答えたくはない。俺がやるべきことは、このチームがチャンピオンシップを勝ち取ることを手助けするということなんだ」。

9月中旬にはニューヨークで行われたファッションショーに登場したカーメロ。リフレッシュもできたようだ[写真]=Getty Images

 トレーニングキャンプ前日となったこの日、カーメロにはスターターかベンチスタートか、誰が最もショットを放つかといった話題には目もくれず、悲願の優勝を成し遂げるべくロケッツに加入したことを力強く語っていた。

 「今、俺が言えるのは、このチームがチャンピオンシップを勝ち取ろうとするためにはどうやっていこうかということを理解するためにトレーニングキャンプへ臨むということ。その時が来れば、(ベンチスタートかどうか)話をするだろう。俺のゴールは、トレーニングキャンプへ参加し、ベストプレーヤーでいられるように、ベストシェイプでいられるようにすること。そしてこのチームが壁を乗り越えてチャンピオンシップを勝ち取ることができるように手助けできるようにすること」。

指揮官が好評価するタッカーをはじめ、新戦力もいるため起用法は未定か

 気になるカーメロの起用法だが、現時点では明確にこそなっていないものの、ロケッツは昨季後半からPJ・タッカーがパワーフォワードのスターターを主に務めていた。タッカーが先発した34試合でロケッツは29勝5敗とすばらしい成績を収めており、マイク・ダントーニHCも高評価している。

 「PJ・タッカーはリーグでもベストなディフェンスができる選手の1人。ルーズボールを奪い、チームケミストリーを大切にプレーできる。それに彼は先発した試合で39.1パーセントの3ポイント成功率を残し、プレーオフでは46.7パーセントまで上昇した。彼はこのチームにおいて、すばらしい選手さ」。

タッカー(右)は持ち前のタフなディフェンスと3ポイントでロケッツ躍進に大きく貢献[写真]=Getty Images

 タッカーに加え、今季のロケッツには身体能力の高さが魅力のマーキーズ・クリス、ディフェンダーとして期待がかかるジェームズ・エニス三世が新加入している。そのため、ロケッツの先発で確定しているのは、バックコート(ジェームズ・ハーデンクリス・ポール)とセンター(クリント・カペラ)くらいだろう。

 他チームからすればぜいたくな悩みなのだが、ロケッツで両フォワードのスターターを誰が務めるかは、トレーニングキャンプとプレシーズンゲームで決断することになりそうだ。

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