2018.10.17
昨年夏にヒューストン・ロケッツへ加入し、先発ポイントガードとして大活躍を見せたクリス・ポール。
ケガによる欠場により、昨季は58試合のみの出場に終わったものの、平均31.8分18.6得点5.4リバウンド7.9アシスト1.7スティールと上々の成績を残した。また、3ポイントシュートを多用するロケッツで、ポール自身も成功数(平均2.5本)で自己最多を残し、フリースロー成功率でも自己最高となる91.9パーセントをマーク。
プレーオフではゴールデンステート・ウォリアーズとのカンファレンス・ファイナル第5戦終盤にハムストリングを負傷してしまい、チームが2連敗するのをベンチから唇をかみながら見守っていたポール。最後はケガに泣いてしまったとはいえ、平均34.5分21.1得点5.9リバウンド5.8アシスト2.0スティールをマークし、見事な活躍を見せていた。
制限なしフリーエージェント(FA)となった今夏、ポールはロケッツと4年1億6,000万ドルで再契約を結び、昨季あと一歩まで迫ったNBAファイナル、そして悲願の優勝に向けて、新たなスタートを切った。
そんなポールにとって、仲の良いカーメロ・アンソニーが加わったことは、大きなモチベーションになったと言っていいだろう。
8月26日(現地時間25日)、ポールは現地メディア『Fox 26』のマーク・バーマンへこう語っていた。
「(カーメロが加入したから)僕はとってもエキサイトしているよ。彼は兄弟のようなものだからね。これは僕だけでなくチーム、そして彼にとってもハッピーなことだと思う。彼のことを良く知ってるから、互いにプッシュすることができるし、刺激になるよ。僕らにはチャンピオンシップを勝ち取るという、共通のゴールがあるからね」。
キャリア13シーズン目の昨季、ポールは自身初のカンファレンス・ファイナルへと駒を進めた。一方のカーメロも、2009年のプレーオフでデンバー・ナゲッツのエースとしてカンファレンス・ファイナルに出場しているものの、両者とも優勝はおろか、NBAファイナルにも足を踏み入れていない。
ポールとカーメロは、複数回オールスターに選出された実績を誇るだけでなく、国際大会でも多くの時間を共にし、いくつものメダルを獲得してきた。
今の両者にとって、個人タイトルは二の次。彼らが最も欲しているのは間違いなくチャンピオンシップに勝利して優勝することである。ジェームズ・ハーデンを筆頭にロケッツはチーム全体でリーグ制覇を狙っており、優勝という目標に向けて意思統一もできている。
チームメートとしてプレーする今季、ポールとカーメロは互いを刺激し合い、チームとして最大限の結果を残すべく、身を粉にしてプレーするに違いない。両ベテランが強烈にプッシュすることで、ロケッツはチームとして昨季以上の結果、最低でもファイナル進出という位置にまで上りつめることができるか。今季ぜひとも注目したいポイントの1つと言っていいだろう。
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