ウエスト9位のレイカーズ、ロンドは今週中に復帰予定もレブロンの復帰時期は未定

昨年末から欠場中のレブロン(左)とロンド(右)[写真]=Getty Images

ロンドは最短で日本時間25日のウルブズ戦に復帰へ

 昨年12月26日(現地時間25日)のクリスマスゲームでゴールデンステイト・ウォリアーズに勝利した時点で、ロサンゼルス・レイカーズはウエスタン・カンファレンス4位という好位置にいた。

 ところが、その試合でレブロン・ジェームズ(左股関節)とラジョン・ロンド(右手薬指)がそれぞれ負傷し、直近14試合を欠場。

 その期間、レイカーズは5勝9敗と負け越してしまい、ウエスト4位から9位へと後退。し烈な順位争いを繰り広げる中、25勝23敗となんとか勝率5割超えを維持している。

 そんな中、1月25日(同24日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦を迎えるにあたり、ロンドはゲーム前のコンディション次第で出場可能となった。キャリア13シーズン目のベテラン司令塔の復帰は、ロンゾ・ボールが左足首のねんざによって戦線離脱したレイカーズにとって大きなプラスとなるに違いない。

 とはいえ、ルーク・ウォルトンHCはレブロンがチーム練習のドリルには参加したものの、フルコンタクトの練習には参加できていないと『ESPN』へ明かし、ロンドとレブロンについて「彼らがプレーする準備ができたら、コートに出てプレーすることになるだろう」と続けていた。

 もっとも、ロンドはここ数週間、プレーしたくてたまらなかったようだ。しかし「あんまりコンタクトをしていなかったんだ。僕はベンチから試合展開を読み、チームメートたちへ指示したりしてた。だからゲームとは違うものだったのさ」と話したように、ゲームライクな状況で負傷した右手をテストできていなかったという。

 ロンドはここ数日、3対3、4対4のスクリメージをしていたものの、コンタクトなしでこなしていた。「誰も僕に触れてくるようなことはなかった。ランス(・スティーブンソン)を除いてね。彼は何度か僕にタッチしてきた。でも(負傷した)手じゃなくて、ジャージーや肩だったんだ」とコメントしていた。

 負傷した箇所が順調に回復しているロンドは「唯一痛みを感じるのは朝。でもそれも筋肉が凝っただけ。1時間くらいワークアウトすれば良くなるもの」と口にしており、戦列復帰することを楽しみにしている。

今季チーム2位の平均6.7アシストを記録するロンド。頼れる司令塔の復帰はレイカーズにとって間違いなくプラスだ[写真]=Getty Images

経験豊富なベテラン陣を擁し、13年以来のプレーオフ出場を狙うレイカーズ

 レブロンにボールと、プレーメイカーを欠くチームで、ロンドは復帰したらチームメートたちに“よりイージーなショット”を演出することをゴールとしていることを明かした。

 だがウォルトンHCはロンドについて「明日(ウルブズ戦)か日曜日、あるいは(来週の)火曜日になるかもしれないが、彼が戻ってくれば、コートにリーダーシップを持ち込んでくれる。今の我々が必要とするものなんだ」とベテランに期待を抱いている。

 指揮官はロンドがウルブズ戦、あるいは28日(同27日)のフェニックス・サンズ戦、それとも30日(同29日)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦で復帰することを確信しているようだ。

 レイカーズのレギュラーシーズンは残り34試合。13年以来初のプレーオフ出場を狙うにあたって、ロンドはレブロンの存在を挙げて自信を見せていた。

 「僕らのチームにはレブロンがいるんだ。そう…僕は彼がいつプレーオフ出場を逃したか知らないね」。 

かつてイーストで覇権争いを何度も繰り広げたレブロン(右)とロンド(左)。今季はチームメートとしてプレーオフ進出を目指す[写真]=Getty Images

 レブロンはキャリア最初の2シーズンこそ逃したものの、3シーズン目の05-06シーズン以降、プレーオフ出場を逃したことがない。昨季まで13シーズン連続で出場しており、NBAファイナルには8年連続で勝ち進んでいる。

 今季のレイカーズにはレブロン(239試合)を筆頭に、08年にボストン・セルティックスで優勝を勝ち取ったロンド(105試合)、11年にダラス・マーベリックスで優勝した経験を持つタイソン・チャンドラー(75試合)、昨季までウォリアーズ2連覇の一員として活躍したジャベール・マギーがおり、プレーオフ経験豊富な選手が複数いることは大きな強み。

 今後ロンドがラインナップに戻り、レブロンが復帰することで、レイカーズはプレーオフに向けて再び上昇気流に乗って白星を量産していく可能性は大いにありそうだ。

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