敗れはしたものの、キャリアハイの36得点で自身の実力を見せつけたイングラム
現地時間1月28日に世界中を駆け巡ったADことアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)のトレード志願。
リーグ最高級のビッグマンであるデイビスの移籍先候補として真っ先に挙がったのが、ロサンゼルス・レイカーズだった。
その中でも、トレード候補として名が挙がったのが、ブランドン・イングラムとロンゾ・ボール。特にキャリア3年目のイングラムは、206センチの長身で主にスモールフォワードを務める長身プレーヤー。ウイングのポジションが泣き所だったペリカンズにとって、魅力的に映ると言っていいだろう。
複数の現地メディアは、レイカーズがアグレッシブにデイビス獲得に向けて動いていると報じており、2月8日(現地時間7日)のトレードデッドラインまでに成立させる方向でペリカンズへ交渉を持ちかけているという。
そんな中で迎えた30日(同29日)のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦。レイカーズはレブロン・ジェームズとカイル・クーズマというチームトップ2の得点源とボールを欠いていたこともあり、105-121で敗戦。
それでも、イングラムは第2クォーターだけで15得点を奪うなど、キャリアハイの36得点に5リバウンド5アシストと奮闘。フィールドゴール20投中16本、フリースロー5投中4本を沈める大暴れを見せた。
試合を終えたイングラムは、現地メディア『ESPN』へトレードのウワサについてこうもらしていた。
「これもビジネスの一部。僕はそう思ってる。(デイビスがどのチームへ行くのか)いくつか異なるオッズがあるしね。僕にできるのは自分自身をコントロールすること。そしてコートに立ったら毎晩自分が可能なかぎりベストな選手になれるようにしていくだけ」。
『ESPN』がADのレイカーズ行きを否定、イングラムは選手として向上するだけ
トレードのウワサが渦巻く中、自身のプレーと何か相互関係があったのか、と聞かれると、イングラムはこう切り返した。
「今日の僕は、ただショットを決めるようにしていただけ。何度も何度も繰り返して、自分のゲームの一部を強化してきた。でも、ゲームの中でいくつかショットをミスしてしまったし、ショットを放つことができなかったこともあったから、試合後にすごくイライラしている。だからゲームでもっと良い活躍ができるように、映像をチェックして必要な部分を思い浮かべながらジムへ向かう。そこで同じようなシチュエーションを想定してシュートしに行く」。
31日(同30日)、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者は「ニューオーリンズはデイビスをレイカーズへトレードすることに興味がない」とコメント。ペリカンズは、レイカーズ以外にトレード相手を見つけたのかもしれない。あるいは、今季中のトレードではなく、今夏にトレードを成立させるプランなのかもしれない。
いずれにせよ、トレードデッドラインを終えるまでは何が起こるか分からないのがNBA。まだ21歳と若いイングラムには、今後も選手として成長し続けてほしいところだ。