レブロンのAD指名にアデトクンボがツッコミを入れるも、巧みに交わされる
2月8日(現地時間7日)、18日(同17日)にスペクトラム・センター(ノースカロライナ州シャーロット)で行われる「NBAオールスターゲーム2019」のチーム編成を決定するドラフトが行われた。
今年のキャプテンを務めるロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズ(TEAMレブロン)とミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ(TEAMヤニス)が、オールスターに選出された選手を交互に指名したドラフトは、予想どおりの盛り上がりとなった。
イースタン・カンファレンス、ウエスタン・カンファレンスからスターター枠で選出された選手を指名する1巡目はファン投票でリーグトップに立ったレブロンから先に指名、リザーブ枠の選手を指名する2巡目はアデトクンボ、そして特別枠の選手を指名する3巡目はレブロンが先行して指名。
リザーブ枠の選手をドラフトする際、アデトクンボはチームメートのクリス・ミドルトン(バックス)を真っ先に指名すると、レブロンは先日トレード志願したADことアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)を選択。
今年のトレードデッドラインで移籍が実現しなかったデイビスを指名したレブロンに対して、「それってタンパリング(不正交渉)じゃないの?」とアデトクンボがジョークを口にすると、「オールスターウイークエンドでそのルールは適用されないのさ」とレブロンが絶妙な切り返しを見せるなど、興味深いものとなった。
トレードだけでなく、来季以降を見据えた(?)指名で話題を集めたレブロン
ちなみに、レブロンがドラフト指名した最初の6選手は、ケビン・デュラント(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、カイリー・アービング(ボストン・セルティックス)、カワイ・レナード(トロント・ラプターズ)、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)、デイビス、クレイ・トンプソン(ウォリアーズ)。
デイビスはトレード志願しているため、今夏にもトレードが濃厚。さらにデュラントとカイリー、レナードは今季終了後にプレーヤーオプションを破棄して制限なしフリーエージェント(FA)になることができる権利を持つ。さらにトンプソンは制限なしFAになるため、まるで来季以降のチームメートを見極めているかのようなチョイスだと話題になった。
さらに、2巡目でアデトクンボがベン・シモンズ(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)、レブロンがラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)を指名したのだが、ドラフト終了後にキャプテン同士の話し合いによってトレードが成立。レブロンとシモンズは交友があり、アデトクンボはウェストブルックとジョエル・エンビード(シクサーズ)をチームメートにして仲良くプレーさせようという狙いがあった。
では、「TEAMレブロン」のレブロンと「TEAMヤニス」のアデトクンボという、それぞれのキャプテンが指名したオールスター選手を指名順に紹介しよう。
※チーム名は略称、所属は現地時間7日終了時点、G=ガード、FC=フロントコート
■TEAMレブロン
<1巡目(スターター枠)>
ケビン・デュラント(ウォリアーズ/FC)
カイリー・アービング(セルティックス/G)
カワイ・レナード(ラプターズ/FC)
ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/G)
<2巡目(リザーブ枠)>
アンソニー・デイビス(ペリカンズ/FC)
クレイ・トンプソン(ウォリアーズ/G)
デイミアン・リラード(ブレイザーズ/G)
ベン・シモンズ(シクサーズ/G) ※TEAMヤニスから移籍
ラマーカス・オルドリッジ(スパーズ/FC)
カール・アンソニー・タウンズ(ウルブズ/FC)
ブラッドリー・ビール(ウィザーズ/G)
<3巡目(特別枠)>
ドウェイン・ウェイド(ヒート/G)
ヘッドコーチ:マイク・マローン(ナゲッツ)
■TEAMヤニス
<1巡目(スターター枠)>
ステフィン・カリー(ウォリアーズ/G)
ジョエル・エンビード(シクサーズ/FC)
ポール・ジョージ(サンダー/FC)
ケンバ・ウォーカー(ホーネッツ/G)
<2巡目(リザーブ枠)>
クリス・ミドルトン(バックス/FC)
ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/FC)
ラッセル・ウェストブルック(サンダー/G)※TEAMレブロンから移籍
ブレイク・グリフィン(ピストンズ/FC)
ディアンジェロ・ラッセル(ネッツ/G)
ニコラ・ブーチェビッチ(マジック/FC)
カイル・ラウリー(ラプターズ/G)
<3巡目(特別枠)>
ダーク・ノビツキー(マーベリックス/FC)
ヘッドコーチ:マイク・ブーデンホルザー(バックス)