2019.02.13
1月25日(現地時間24日)、2月18日(同17日)にスペクトラム・センター(ノースカロライナ州シャーロット)で行われる「NBAオールスターゲーム2019」のキャプテンならびにスターターが発表された。
イースタン・カンファレンスのキャプテンに就任したのは、ヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)。イーストトップのファン投票を獲得したことに加え、プレーヤー投票とバスケットボールメディアによる投票でもフロントコート部門でトップを獲得し、文句なしの選出と言っていいだろう。
そんな中、アデトクンボが『Sports Illustrated』へ2月8日(同7日)にTNTのスペシャル番組として放送される“NBA All-Star Draft Show”で、自身が指名しようとしている選手の名前を具体的に明かしていたので紹介したい。
25日(同24日)に同メディアへ掲載された記事の中で、アデトクンボはこのように語っている。
「すべては(ゲームへの)愛のため。僕は平和主義なんだ。だから僕はまず、(スターター枠から)ジョエル・エンビード(フィラデルフィア・セブンティシクサーズ)をピックするつもり。そしてリザーブ枠としてラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー)も指名して同じチームになることができたら、(彼らの間に)割って入っていけるようにするよ」。
スターター枠で2年連続のオールスター選出となったエンビードと、2月1日(同1月31日)にヘッドコーチ投票によって選出されるリザーブ選手の候補に挙がるウェストブルックは、リーグ有数の実力者であり、人気も兼備したスーパースター。
ところが、闘争心の激しさから、両者はレギュラーシーズン中の対戦で互いに挑発したり接触プレーがあったりと、何かしら不仲が続いている。
20日(同19日)に行われた直接対決でも、試合終盤にブロックしようと跳びかかったエンビードがウェストブルックにのしかかり、ちょっとしたトラブルへ発展。「彼がただ単に俺へのしかかってきたとは思えないね。それ以上の思惑があったような気がする。まぁいいけどね」とウェストブルックが『AP』へコメント。
するとエンビードは「ブロックしようとしたんだけど、彼はボールを失っていたんだと思う。でもその時点で、俺は空中にいたんだ。だから彼がなんで頭にきてるのか、俺にはわからないね」と切り返していた。
昨年のオールスターでは別々のチームでプレーしていたのだが、シーズン中においてはここ数年、何かとこういったやり取りが展開されており、メディアを通じた舌戦も繰り広げられている。「エンビードとの仲は良好か?」と聞かれたウェストブルックが「そうではない」と語っていることからも、両者の関係は微妙なものとなっている。
アデトクンボが明かしたように、両選手をドラフトして自身のチームに加えることで、コミュニケーションの機会が増えて、仲直りすることができるのかもしれない。
闘争心旺盛なエンビードとウェストブルックは、激しいゲームになればなるほど熱くなるため、ぶつかり合うこともあるだろう。だが同時に、彼らはコメントやジェスチャーなどで話題を提供するリーグ有数のエンターテイナーでもある。オールスターという世界最高級のエンターテインメントの場であれば、互いに屈託のない笑顔を交えて楽しくプレーできるのではないだろうか。
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