2013年以来初のプレーオフ出場を目指すレイカーズが残り25試合に挑む
昨季まで8年連続でNBAファイナルへ進出し、3度の優勝を勝ち取ったレブロン・ジェームズ率いるロサンゼルス・レイカーズが、今季のプレーオフ出場に向けてスイッチを切り替えた。
2月21日(現地時間20日)に行われたチーム練習後、13年連続でプレーオフに出場中のレブロンは、22日(同21日)に行われるヒューストン・ロケッツ戦を前に、プレーオフモードへと「発動した」と『ESPN』へ語った。
レイカーズは現時点でウエスタン・カンファレンス10位の28勝29敗。プレーオフ進出圏内であるウエスト8位のロサンゼルス・クリッパーズ(32勝27敗)とは3.0ゲーム開いており、『ESPN Stats & Info』による予想では、今後のスケジュールはリーグで4番目にタフなものになるという。そのため、レイカーズにとって残り25試合は前途多難なものとなる。
「過去数年よりもちょっと早くなるが、これまでより少し異なる自分になるだろう」とレブロンは言う。レイカーズは2013年を最後にプレーオフから遠ざかっており、レブロンはなんとしてでも今季プレーオフ進出の座を勝ち取るべく、プレーの激しさを増してレギュラーシーズン残り25試合に挑む。
というのも、今季のレイカーズにとって、激戦区ウエストでプレーオフへ出場することがゴールだという。「それが俺たちのゴールであり、そこへと導くのが俺の役割なんだ。これはシーズンの始めから今季の俺たちにとって、ゴールだと定めたものであり、それは今も変わっていない。プレーオフ出場の座をつかむまで、俺たちは身を粉にしてプレーしているんだ」とレブロン。
昨季のレブロンは、レギュラーシーズン全82試合に出場し、リーグトップの平均36.9分とフル稼働して27.5得点8.6リバウンド9.1アシスト1.4スティールをマーク。プレーオフに入るとプレータイムは平均41.9分へと跳ね上がり、22試合でリーグトップの34.0得点に9.1リバウンド9.0アシスト1.4スティール1.0ブロックを奪い、キャブスをNBAファイナルへと導いてみせた。
プレーオフ進出に自信をのぞかせるレブロン、日本時間22日のロケッツ戦に注目
「プレー全面における激しさを高めていかなければならない。俺にとって残念なのは、こんな早い時期からプレーオフモードに入らなきゃいけないということ」と口にするも、「要するに心地よくない状態にするということ。俺はそれが大好きなのさ。これは今までのものとは違う心地よくない状態だから、大好きだね」と、レブロンは新たな状況をポジティブに捉えていた。
とはいえ、レブロンは今季のプレーオフ進出に自信を持っているようだ。どんなチームが相手であろうと、レイカーズはインパクトを残すことができると感じているという。
「俺に言わせれば、俺がいるチームならば、どこでもポストシーズンには進めると思う。俺たちはいいチャンスを得たのさ。実際、ハイレベルなプレーをしてポストシーズンへと進んで、波に乗りたいものだね」と自信を見せたレブロン。
プレーオフモードへと切り替えたレブロンとレイカーズにとって、オールスターブレイク明け初戦のカードがロケッツというのは、願ってもないチャレンジだろう。今季ロケッツにはここまで3戦全敗を喫しているからだ。
31試合連続で30得点以上を挙げているジェームズ・ハーデンを筆頭に、クリス・ポールやエリック・ゴードンを擁し、インサイドの柱であるクリント・カペラもこの試合から復帰予定。久々にフルメンバーがそろったロケッツが、レイカーズへそう簡単に白星を献上するとは思えない。
そこでギアを上げたレブロン率いるレイカーズがどのような戦いを見せるのか。今後を見据えるうえでも、十分注目に値するゲームと言っていいはずだ。
今後はプレーオフ出場争い、そしてプレーオフのシード順争いが激化するため、オールスターブレイク明けは見ごたえのある試合がいくつも展開されることとなるに違いない。