2月8日(現地時間7日)にトレードデッドラインが過ぎ、NBAはオールスターブレイクを終えて22日(同21日)からレギュラーシーズンが再び幕を開けた。
そんな中、シーズン終盤戦、そしてプレーオフに向けてトレードはできないものの、出番を求めるベテランやチャンピオンシップ争いができるチームでプレーすることを望む選手たちが、契約のバイアウト(買い取り)や解雇を経て、他チームへ移籍するという“バイアウト・マーケット”が展開されている。
Markieff Morris, adding to the fire. pic.twitter.com/H5gObTyWrb
— OKC THUNDER (@okcthunder) February 21, 2019
ここでは、気になる動きを見せたチームを紹介していきたい。
■デトロイト・ピストンズ獲得
ウェイン・エリントン(ガード)←フェニックス・サンズ
■インディアナ・ペイサーズ獲得
ウェスリー・マシューズ(フォワード/ガード)←ニューヨーク・ニックス
■オクラホマシティ・サンダー獲得
マーキーフ・モリス(フォワード)←ニューオーリンズ・ペリカンズ
■ポートランド・トレイルブレイザーズ獲得
エネス・カンター(センター)←ニューヨーク・ニックス
■トロント・ラプターズ
ジェレミー・リン(ガード)←アトランタ・ホークス
複数のチームからサンダーを選んだモリス「僕のことを強く信じてくれた」
3年ぶりとなるプレーオフ出場を目指すピストンズは、マイアミ・ヒートからサンズへトレード後、解雇されたシューターのエリントンを獲得。エースのビクター・オラディポが今季絶望となったペイサーズは、ダラス・マーベリックスからニックスヘトレード後に解雇されたベテラン、マシューズを獲得し、スターターとして起用。マシューズはここまで2試合に出場し、平均30.5分8.0得点4.0リバウンド2.5アシストを記録している。
サンダーはアレックス・アブリネスを解雇し、キャリア8年目のモリスと契約。モリスはワシントン・ウィザーズからペリカンズへとトレードされたものの、解雇となってサンダーへの移籍を決断。モリスには複数チームが獲得に興味を示していたが、『The Oklahoman』のエリック・ホーン記者によるとモリスはサンダーと契約した要因について「彼らは僕のことを強く信じてくれたんだ。まるでカレッジの勧誘みたいだった」と語ったという。また、ポール・ジョージは「彼はプレーオフにふさわしい選手。タフネスと経験を持ち合わせているからね」と語っており、モリスへ期待を寄せている。ウエスタン・カンファレンス3位のサンダーは、モリス獲得によってフロントコートに厚みが増し、ベンチの得点力をアップすることに成功。
また、ブレイザーズはカンター、ラプターズはリンをロースターに加えた。それぞれの前所属チームを解雇された即戦力の中堅選手たちは、プレーオフに向けて貴重な存在となりそうだ。