ラッセルが第4Qだけで27得点! 最大28点差から大逆転勝利したネッツ
3月20日(現地時間19日)に行われたブルックリン・ネッツとサクラメント・キングスによる一戦は、キングスが第3クォーターに37-20とネッツを突き離し、25点の大量リードを奪った。
今季のキングスは、第3クォーター終了時にリードしていた試合で25勝3敗。この日の会場はホームのゴールデン1・センター、しかも25点という大差をつけていただけに、キングスの勝利は濃厚と誰もが感じていたに違いない。
ところが、第4クォーターに入ってネッツが息を吹き返す。ロンデイ・ホリス・ジェファーソンのダンクが決まると、そのまま7連続得点を1人でたたき出して残り9分53秒で18点差へと縮めていく。
キングスはバディ・ヒールドのダンクとハリー・ジャイルズのレイアップでやり返すも、ネッツはホリス・・ジェファーソンとディアンジェロ・ラッセルを中心に躍動。特にラッセルは2連続で3ポイントを決めると、その後もドライブやフリースロー、ジャンパーを繰り出して得点を量産。
ディアロン・フォックスのフリースローでキングスが残り1分40秒で3点をリードするも、ラッセルのレイアップ、そして残り1分11秒でジャレッド・ダッドリーの3ポイントが決まってネッツが逆転に成功する。
負けられないキングスは残り46.8秒にフォックスがフリースロー2本を確実に決めてなんとか同点に追いつくも、残り0.8秒にホリス・ジェファーソンの巧みなレイアップが決まってネッツが逆転。最終スコア123-121でネッツが貴重な白星を手にした。
「正直に言って、私はこんな信じられない逆転劇は期待していなかった」とケニー・アトキンソンHCが『AP』へ振り返ったように、ネッツは後半に背負った最大28点ビハインドから巻き返し、驚異的な逆転劇で試合を終えた。
👀 the BEST BUCKETS from 2nd half of the @BrooklynNets 28-point comeback win in Sacramento! #WeGoHard pic.twitter.com/mi0Kf2iqEE
— NBA (@NBA) March 20, 2019
キャリアハイの44得点を挙げたラッセルはビッグマンたちの働きを絶賛
ネッツは第4クォーターに45-18とオフェンスが大爆発。ラッセルはこのクォーターだけで27得点を奪うなどキャリアハイの44得点に12アシスト4スティールという超絶パフォーマンスを発揮。
殊勲の活躍を見せたラッセルは試合後、チームメートたちへ感謝を示した。「ビッグマンたちに感謝しなきゃ。彼らはスクリーンで僕をオープンにしてくれたし、ラクにプレーさせてくれた。一度その状態になれば、どんな選手でもプレーしやすくなるもの。フロアの中でワイドオープンになってリムだけを見ることができるんだから、もう何もかもが思いのままになるのさ」とコメント。
この日ラッセルが第4クォーターで挙げた27得点は、今季のNBAにおいて同クォーターで記録した最多得点に。そして1シーズンにおけるネッツのフランチャイズ史上最多となる202本目の3ポイントを突き刺した。
「一度この状態になれば、抑えることは難しいものさ。ディフェンスが何をしてこようと、僕は得点する道を見つけて決め切るだけ。今夜はまさにそんな感じだった」とラッセル。
ネッツではラッセルのほか、ホリス・ジェファーソンが14得点5リバウンド2スティール、ジャレット・アレンが13得点7リバウンド、スペンサー・ディンウィディーが10得点を記録した。
一方、ホームで屈辱的な敗戦となってしまったキングスでは、マービン・バグリー三世が28得点7リバウンド、フォックスが27得点9アシスト、ハリソン・バーンズが17得点7リバウンド、ネマニャ・ビエリツァが14得点10リバウンド、ボグダン・ボグダノビッチが10得点を挙げるも、エースのヒールドが8本放った3ポイントをすべてミスするなどわずか8得点と不発に。
デイビッド・イェーガーHCは「我々はリラックスしてしまい、このゲームを軽いものとみなしてしまった。ディフェンスでは走って戻らず、ターンオーバーを繰り返してしまった。ゲームを簡単に締めくくることができると思い、ジャンプショットを多用してしまったんだ」と最終クォーターの戦いぶりを悔やんだ。