終盤にサンダーが肉薄するも、リラードの長距離砲で突き放して逃げきりに成功
4月15日(現地時間14日)にプレーオフ2日目を迎えたNBA。ウエスタン・カンファレンスでは3位のポートランド・トレイルブレイザーズ(53勝29敗)と6位のオクラホマシティ・サンダー(49勝33敗)によるファーストラウンド初戦が行われた。
会場はブレイザーズのホーム、モーダ・センター。1万9,886人の満員御礼となったブレイザーズだが、過去2年間において、連続してプレーオフ1回戦でスウィープ負けを喫しており、2016年のカンファレンス・セミファイナル(対ゴールデンステイト・ウォリアーズ)から合わせて10連敗中。
一方のサンダーは昨年のプレーオフ1回戦でユタ・ジャズに2勝4敗で敗退。一昨年もヒューストン・ロケッツ相手に1勝4敗で敗れており、2年連続で1回戦を突破できずにいた。
そんな中で迎えた第1戦は、ブレイザーズが第1クォーターで39-25と抜け出し、前半途中に最大19点差をつけた。その後もブレイザーズがリードを保持し、サンダーが追いかける展開に。
ポール・ジョージとラッセル・ウェストブルックという2枚看板を中心にサンダーはブレイザーズとの点差を縮めていき、第4クォーター残り2分44秒。ジョージの3ポイントで92-93と、1点差まで追い詰める。
Damian Lillard showed off his range in today's @trailblazers home W! #NBABreakdown #RipCity #NBAPlayoffs pic.twitter.com/MYto217uPw
— NBA (@NBA) April 14, 2019
しかし、直後のポゼッションでブレイザーズのエース、デイミアン・リラードがディープ3を放り込んで4点差とすると、アル・ファルーク・アミヌのフリースロー2本も決まって残り2分9秒で6点差とし、ブレイザーズが最終スコア104-99で逃げ切った。
勝利後も油断は一切見せないリラード、次戦に向けて意気込むウェストブルック
勝利したブレイザーズでは、リラードが5本の3ポイント成功を含むゲームハイの30得点に4アシスト3スティール、CJ・マッカラムが24得点6リバウンド、エネス・カンターが20得点18リバウンド2ブロック、アミヌが10得点7リバウンド3ブロックを記録。
3年ぶりにプレーオフで白星を飾ったリラードは「また勝利できて気分がいいね。でも今はこの感覚に浸っていてはいけない。ここから抜け出してこのシリーズにフォーカスする」と試合後に言及。ブレイザーズはリラードの6本を筆頭に、チーム全体で18本ものターンオーバーを犯しており、試合終盤は手に汗握る接戦だった。リラードは試合序盤からリードしていた時間帯でも、チームを鼓舞していたという。
「ゲーム序盤に17点くらいリードしていた時でさえ、俺はスコアボードを見たりはしなかった。『このまま堅実に行こう。競い合って、ハードなプレーを続けるんだ』といった感じだった。彼らが巻き返し、接戦になったけど、俺たちは嵐を乗り切ったんだ」。
一方のサンダーでは、ジョージが26得点10リバウンド4スティール、ウェストブルックが24得点10リバウンド10アシストのトリプルダブル、スティーブン・アダムズが17得点9リバウンド3スティール、デニス・シュルーダーが11得点。
この日最も大きな差が表れたのは3ポイントだろう。25投中11本(成功率44.0パーセント)を沈めたブレイザーズに対し、サンダーは33投中成功わずか5本、成功率15.2パーセントに終わってしまった。18本のオフェンシブ・リバウンドで対抗したとはいえ、せめて3割に届く成功率まで改善したいところ。
「これはシリーズなんだ。4勝のうちの1勝であり、彼らは最初のゲームに勝ったということ。俺たちはもっとハードにプレーし、アジャストして次の試合を勝ちに行く」と語ったウェストブルック。17日(同16日)に行われる第2戦、サンダーがシリーズを1勝1敗にすることができるか注目したい。