第4Q序盤にナゲッツを突き離したスパーズが快勝、3勝3敗でシリーズは第7戦へ

オルドリッジはチームトップの26得点10リバウンドをマーク[写真]=Getty Images

「最後まで自分たちのプレーをやり遂げることができた」とデローザン

 4月26日(現地時間25日)。ファーストラウンド突破に王手を懸けたデンバー・ナゲッツ(3勝2敗)が、サンアントニオ・スパーズ(2勝3敗)のホーム、AT&Tセンターへ乗り込んで第6戦に挑んだ。

 前半はスパーズが64-60でナゲッツから4点をリード。第3クォーターは両チーム譲らず、スパーズが5点リードで最終クォーターを迎える。するとスパーズのベンチ陣が躍動。

 ベテランのルディ・ゲイマルコ・ベリネリが3ポイントを決め、ヤコブ・ポートルのレイアップで8連続得点。ウィル・バートンのレイアップでナゲッツが反撃するも、スパーズはデリック・ホワイトラマーカス・オルドリッジ、ブリン・フォーブズが追加点を挙げて22-4で一気に突き放し、最終スコア120-103で勝利。シリーズを3勝3敗のタイとし、第7戦へと持ち込んだ。

「彼らは僕らに対して強烈なパンチを浴びせて、逃げ切ろうとしていた」と試合後にデローザンは切り出すと、「だから僕らは、どんなことであろうと彼らにマッチし、もっとアグレッシブになった。そしてそれを続けようとトライし続けたんだ。自分たちのリズムをキープする必要があったし、(オフェンスとディフェンスの)両エンドでアグレッシブにプレーしなきゃいけなかった。僕らは最後までやり遂げることができたよ」と語り、シーズン終了を長引かせることに成功した要因を明かした。

 この日のスパーズはショットが絶好調。チーム全体でフィールドゴール成功率57.1パーセント、3ポイント成功率41.7パーセント、フリースロー成功率82.4パーセントを記録してナゲッツのディフェンスを粉砕。選手個人ではオルドリッジが26得点10リバウンド5アシスト、デローザンが16投中12本のショットを沈めて25得点に7リバウンド7アシスト、ゲイが19得点2ブロック、ホワイトが13得点、フォーブズが12得点。

 グレッグ・ポポヴィッチHCはこの試合について「今夜は数多くの選手たちがプレーしたね」と振り返ると、「多くの選手がコートに立ち、良いゲームをしてくれた。ナゲッツは通常どおりのローテーションだったと思うが、我々は多くの選手がプレーして勝利を収めることができたから、見ていて最高だったよ」と選手たちを称えた。

フィールドゴール成功率75パーセントという驚異的な確率でショットを沈めたデローザン[写真]=Getty Images

「この試合よりもタフなものになるだろうね」とヨキッチが第7戦を予想

 一方のナゲッツは、ニコラ・ヨキッチがキャリアハイの43得点に12リバウンド9アシスト2スティール1ブロックと大車輪の働き。さらにジャマール・マレーが16得点6アシスト、ギャリー・ハリスが14得点、ポール・ミルサップが12得点を記録。

 ヨキッチの大活躍もあり、ナゲッツはこの日ペイントエリアの得点で72-36とスパーズを圧倒したのだが、アウトサイドシュートが絶不調。24本放った3ポイントはことごとく空を切り、リングに吸い込まれたのはわずか6本と、成功率25.0パーセントでフィニッシュ。

 ヨキッチとマッチアップしたポートルは「今夜の彼はすばらしいプレーを見せていた。彼は自分の仕事を見事にこなしたことは間違いないね。でも僕らは多くの選手がコートに立ち、チーム全体の努力で勝利を勝ち取ることができた。大事な場面における得点もそうだし、いろんな方法で皆が(勝利に)貢献していたんだ」と明かした。

 両チームによるシリーズ最終戦は、28日(同27日)にナゲッツのホーム、ペプシ・センターで行われることとなる。「自分にとって、初めての第7戦だからね。どうなるか分からないよ。たぶん、この試合よりもタフになるだろうね」と語ったヨキッチ。

 ナゲッツはレギュラーシーズンでリーグトップのホーム戦績(34勝7敗)を残しているとはいえ、プレーオフは別物。第2シードとして、ポートランド・トレイルブレイザーズとのカンファレンス・セミファイナルへ勝ち進むことができるのか。気になるところだ。

ナゲッツのフランチャイズ史上最多の43得点を挙げたヨキッチ(右)。運命の第7戦でも活躍できるか?[写真]=Getty Images

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