2019.04.30

直近5戦で平均40.2得点を記録するデュラント「すべてのポゼッションに集中している」

ロケッツとのウエスト準決勝初戦でも35得点をたたき出したデュラント[写真]=Getty Images
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ブルズ時代の同僚ジョーダンを引き合いに出したスティーブ・カーHC

 3連覇を狙うゴールデンステイト・ウォリアーズのケビン・デュラントの勢いが止まらない。ロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンド第3戦で38得点を奪うと、デュラントは33得点、45得点、50得点と高得点を連発してクリッパーズとのシリーズをフィニッシュ。

 4月29日(現地時間28日)に行われたヒューストン・ロケッツとのカンファレンス・セミファイナル第1戦でも、ジェームズ・ハーデン(ロケッツ)と並ぶゲームハイの35得点をたたき出し、104-100でウォリアーズの勝利に大きく貢献した。

 直近5試合でデュラントは驚異の平均40.2得点。リック・バリー(元ウォリアーズほか)に次いでウォリアーズのフランチャイズ史上2人目となる3試合連続35得点以上に到達。共に右足首を痛めているステフィン・カリークレイ・トンプソンを差し置いて、ウォリアーズ最強のスコアリングマシンとして君臨している。

 クリッパーズとのシリーズで「彼はこのチームにおける究極の武器だ」とデュラントを絶賛したスティーブ・カーHCは、ロケッツとの第1戦終了後に記者から「過去4戦でデュラントがこなしていることをこれまで見たことがありますか?」と聞かれて、ジョーク交じりにこう切り返した。

「マイケルという男がいる。マイケル……なんだっけ。彼の苗字を思い出せないなぁ」

 現役時代、シカゴ・ブルズで1990年代後期に3連覇を達成したカーHCにとって、ここ4試合でデュラントが見せているパフォーマンスは当時のチームメート、マイケル・ジョーダン(元ブルズほか)に匹敵すると笑みを見せながら語ると、このように続けた。

「何度か言ったことがあるけど、彼は地球上で最もスキルが備わったバスケットボールプレーヤーなんだ。おそらく、歴史上で見ても最も豊富なスキルを持った選手の1人。彼のような選手はいない。7フィート(213センチ)近い身長でボールハンドリングをこなし、3ポイントを決めることができ、パスやディフェンスもこなすことができる。信じられない才能を持った男さ。クリッパーズとの第2戦で負けた後、彼はもう一段階レベルを上げたんだと思う」。

デュラント(右)の超絶パフォーマンスに思わずジョーダンの名を挙げたカーHC(左)[写真]=Getty Images

キャリアの中で学んできたことを駆使し、見事なアジャストから高得点を連発

 チームメートのドレイモンド・グリーンも「彼は今、すごいプレーを見せている」と絶賛。「きわめてアグレッシブだ。彼がアグレッシブになれば、NBAどころか世界中でも彼をストップできるヤツはいないと俺は思うね。だから彼がアグレッシブになれば、俺たちにとっても常にポジティブなことが起こるのさ。相手チームにとってはチャレンジになること間違いないね」とチームにも相乗効果があると『ESPN』へコメントしている。

 デュラントとしては「俺は今、その瞬間にぴったりと合ったモードでプレーできているんだと思う。ここまで、俺は選手として数多くのことを学んできたから、(オフェンスとディフェンスの)両面で自分のすべてを注ぎ込もうとしているのさ。別に俺は得点やショットを探しているわけじゃない。ただすべてのポゼッションに集中しているだけ」と自信満々に言い放った。

 はたして、デュラントは5月1日(同4月30日)に行われるロケッツとの第2戦でも高得点をたたき出してウォリアーズに勝利を持ち込むこととなるのか。デュラントによる驚異的なスコアリングショーはまだまだ続きそうだ。

アンストッパブルなスコアラーとしてロケッツに悪夢をもたらすデュラント[写真]=Getty Images

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