強烈なダンクで試合の流れを決定づけたレナード、3勝2敗でイースト決勝へ王手
5月8日(現地時間7日)に行われた、トロント・ラプターズ(2勝2敗)とフィラデルフィア・セブンティシクサーズ(2勝2敗)によるイースタン・カンファレンス・セミファイナル第5戦は、第2クォーターに37-17と突き放し、最終クォーターでも33-19とリードを広げたラプターズが125-89でシクサーズに圧勝。
シリーズ戦績を3勝2敗としたラプターズは、2016年以来初のカンファレンス・ファイナル進出へあと1勝とした。対するシクサーズは、残り2試合で2連勝するしか生き残る道がなくなった。
「今夜は彼をちょっとだけ休ませることができた試合の1つになった。重要なことさ」と試合後に語ったのはラプターズの司令塔カイル・ラウリー。ラプターズはこの日、パスカル・シアカムがゲームハイの25得点に8リバウンド3アシスト2スティール、ラウリーが19得点に6リバウンド5アシスト、ダニー・グリーンが5本の3ポイント成功を含む17得点5リバウンド3スティール、マルク・ガソルが11得点5リバウンド2スティール、サージ・イバカが10得点とバランスよく加点。
ラウリーが彼と評したカワイ・レナードは21得点にゲームハイの13リバウンド、さらには4アシスト2スティールをマークして勝利に貢献。それでも、ラウリーが「彼はダブルダブルを残してくれたけど、オフェンス面ではすべてを1人でこなす必要がなかったから良かった」と話したとおり、ラプターズはチーム全体でシリーズ3勝目を勝ち取った。
だがラプターズのけん引役は間違いなくレナードだ。この日は最初に放った8本のうち6本のショットをミスしたものの、第2クォーター残り2.6秒に強烈なダンクをたたき込み、ホームのスコシアバンク・アリーナに集まった大勢のファンとチーム全体を沸かせた。
「あのダンクはすごかったし、とても印象的だった。ああいうプレーはいつだって僕らにエナジーをもたらしてくれるんだ」とシアカムが振り返ったように、レナードのダンクが試合の流れを決定づけたと言っても過言ではない。
一方のシクサーズは、ジミー・バトラーが22得点5リバウンド7アシスト、トバイアス・ハリスが15得点6リバウンド2ブロック、ジョエル・エンビードが13得点6リバウンド、マイク・スコットが10得点を挙げるも36点差の大敗。
体調不良に苦しむエンビードの8本を筆頭に、チーム全体で19本ものターンオーバーを犯してしまい、そのミスからラプターズに31得点も奪われてしまった。
あとがなくなったシクサーズは、10日(同9日)に行われるシリーズ第6戦に勝たなければ今シーズンが幕を閉じることとなる。第2、4、5戦で体調不良に苦しみながらプレーするエンビードは「チームが勝つためには俺がもっといい仕事をしなきゃいけないことは分かってる」と口にしたが、有言実行できるだろうか。