「皆がこの試合にすべてをかけていた」シクサーズ、バトラーやシモンズが躍動
5月10日(現地時間9日)、トロント・ラプターズの前に2勝3敗とシリーズ突破に王手をかけられたフィラデルフィア・セブンティシクサーズが、ホームのウェルズ・ファーゴ・センターでイースタン・カンファレンス・セミファイナル第6戦を戦い、112-101で白星を手にした。
「(シリーズ敗退まで)追い込まれていることを知ってたから、信じられないほど集中していた。皆がこの試合にすべてをかけていたんだ」と試合後にベン・シモンズが語ったようにシクサーズは29-21とスタートダッシュに成功すると、続く第2、3クォーターを58-46と突き放し、第3クォーター終了時には87-67と20点差に。第4クォーター序盤にリードを24点にまで広げてみせた。
シクサーズではジミー・バトラーがチームトップの25得点に6リバウンド8アシスト2スティール、シモンズが21得点8リバウンド6アシスト、ジョエル・エンビードが17得点12リバウンド2ブロック、トバイアス・ハリスが16得点9リバウンド5アシスト、JJ・レディックとマイク・スコットがそれぞれ11得点を奪取。
「俺は勝利すべくプレーしたんだ。(第7戦で勝利する)すばらしいチャンスをもたらすべく、俺はプレーしたのさ」と語ったバトラー。この試合、リバウンドで52-34と圧倒したシクサーズは、5選手が6本以上をもぎ取ってみせた。ラプターズが2人のみだったことからも、シクサーズは気迫で大きく上回っていたことが分かるだろう。
ここ2戦の不振からはい上がり、この試合ではダブルダブルのパフォーマンスを見せたエンビードは約36分プレー。出場時間における得失点差で驚異の+40を記録。「高いエナジーで臨まなきゃいけないと理解していた。もし45分プレーしなきゃならなかったとしても、俺は自分自身のやるべきことをコートで見せていたと思う」と、頼もしい言葉を残している。
一方、敗れたラプターズはカワイ・レナードがゲームハイの29得点に12リバウンド5アシスト、パスカル・シアカムが21得点6リバウンド2スティール、カイル・ラウリーが13得点5リバウンド6アシストを挙げるも完敗。
「もうちょっとプッシュできていれば。僕はもっとペイント内へアタックすれば良かった」と振り返ったラウリー。両チームによるイースト決勝進出をかけた運命の第7戦は、13日(同12日)、ラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナで行われる。