KD不在でウエスト決勝に臨むカリー「ホームで良いスタートを切って流れを構築したい」

デュラントとカズンズ不在で臨むウエスト決勝について意気込みを語ったカリー[写真]=Getty Images

初戦はKDとカズンズの欠場が確定、ブレイザーズはフッドの出場が微妙

 5月15日(現地時間14日)に幕を開けるウエスタン・カンファレンス・ファイナルは、3連覇を目指す王者ゴールデンステイト・ウォリアーズと、2000年以来初のウエスト頂上決戦へと駒を進めたポートランド・トレイルブレイザーズによる対決となった。

 両チームは16年のウエスト準決勝と17年のファーストラウンドで激突しているものの、前者は4勝1敗、後者は4戦無敗でいずれもウォリアーズが勝利。16年のシリーズでは、ステフィン・カリーを3試合欠く中、クレイ・トンプソンが平均31.0得点、ドレイモンド・グリーンが平均22.2得点11.2リバウンド7.4アシスト1.8スティール3.2ブロックを挙げて5戦で制していた。カリーは第4戦から復帰し、ベンチスタートながらゲームハイの40得点。延長では1人で17得点をたたき出す超絶パフォーマンスを見せていた。

 今年のウエスト決勝は、ウォリアーズではケビン・デュラントデマーカス・カズンズ、ブレイザーズはロドニー・フッドを欠いて行われることになる可能性が高い。

 ヒューストン・ロケッツとのウエスト準決勝第5戦の第3クォーター終盤に右ふくらはぎの肉離れのため途中退場したデュラントと、ロサンゼルス・クリッパーズとのファーストラウンド第2戦序盤に左大腿四頭筋を断裂したカズンズは、すでにシリーズ第1戦の欠場が確定。

 14日(同13日)に行われたチーム練習にも両者は参加しておらず、負傷後コートにまだ立てていないという。デュラントはまだ痛みを感じており、17日(同16日)に再診断を受ける予定になっているため、同日に行われるシリーズ第2戦も欠場することになるかもしれないという。

 ウォリアーズのスティーブ・カーHCは両選手の状況について、「まだ復帰間近とは言えないね。もう1週間様子を見て、状態が良くなるといいね。現時点では、彼らがいない中でシリーズの準備をしている」と『ESPN』へ語っている。

現時点では、ウエスト決勝の期間中にこの5人が出そろう可能性は微妙(左からトンプソン、カリー、グリーン、カズンズ、デュラント)[写真]=Getty Images

KDとカズンズの具体的な復帰時期は未定、得点源フッドの状態も気がかり

 このプレーオフでキャリアベストの平均34.2得点を記録中のデュラント不在について、カリーは「タフになることは間違いないね」と言及。そして「プレーオフの最中に試合へ出場できないなんて、その雰囲気が好きだという選手なんていないよ。彼(デュラント)は復帰できるまで、僕らをサポートしたいと思ってるはず。でもリハビリのために欠場するのはつらいだろうね。彼はなるべく早く復帰できるようにリハビリに努めていくはずさ」とコメント。

 ウォリアーズはデュラントとカズンズ不在でシリーズ初戦をプレーすることになるのだが、ホームのオラクル・アリーナでプレーできることを最大限に活用したいとカリーは言う。「僕らの仕事は第1、2戦をホームでプレーできることを活かすこと。そこで良いスタートを切って、今後のシリーズに向けて良い流れを構築し続けていきたいね」と意気込んでいる。

このプレーオフで絶好調のデュラント。この男が復帰すればウォリアーズ優勢は確実か?[写真]=Getty Images

 一方のブレイザーズでは、デンバー・ナゲッツとのウエスト準決勝第7戦で左膝を打撲したフッドがウエスト決勝初戦の出場が“Questionable”(疑わしい)と報じられている。

 今季クリーブランド・キャバリアーズから途中加入したフッドは、2勝3敗と追い込まれて臨んだ第6戦で25得点をマーク。第6戦終了時点でシリーズ平均16.2得点を挙げており、貴重な得点源として活躍していた。

 デイミアン・リラードCJ・マッカラムによるバックコートデュオ、肩を痛めながらプレーを続けるセンターのエネス・カンターが奮闘しているとはいえ、ウォリアーズと渡り合うためにはもう1、2枚得点源が必要なのは明らかなだけに、フッドのコンディションはブレイザーズにとって大きなカギとなりそうだ。

ブレイザーズのカギを握るフッドのコンディションにも注目したい[写真]=Getty Images

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