後半開始から怒濤の18連続得点を奪ったウォリアーズ、イグダーラの3Pで第2戦に勝利

残り5.9秒で値千金の3ポイントを沈めてウォリアーズを勝利へと導いたイグダーラ[写真]=Getty Images

レナードを中心に前半で最大12点のリードを手にしたラプターズ

 6月3日(現地時間2日)、トロント・ラプターズとゴールデンステイト・ウォリアーズによる「NBAファイナル2019」第2戦が、ラプターズのホーム、スコシアバンク・アリーナで行われた。

 初戦に敗れたウォリアーズは、ジョーダン・ベルに代えてデマーカス・カズンズを先発センターに起用。試合序盤から積極的なダブルチームを仕掛けていくも、先取点はラプターズ。カワイ・レナードドレイモンド・グリーンとカズンズのダブルチームに遭う中、パスフェイクでグリーンをかわしてジャンパーをヒット。その後3ポイントも決まり、好調な滑り出し。

 一方のウォリアーズは、ケビン・デュラント(右ふくらはぎの肉離れ)を欠く中、第1戦でゲームハイの34得点を奪ったステフィン・カリーがウォームアップ後に「今日は気分が良くない」と明かすなど序盤は不調。そこでクレイ・トンプソンがクイックリリースからジャンパーや3ポイントを突き刺して応戦。

トンプソンはラプターズのディフェンスがいようとお構いなしにショットを沈めた[写真]=Getty Images

 そんな中、第1クォーター序盤にカイル・ラウリーが好調トンプソンからテイクチャージに成功してファウルを誘発すると会場は大盛り上がり。今年のプレーオフでリーグトップとなる16回目のテイクチャージを奪う献身的なプレーを見せる。

 ラプターズはレナード、ウォリアーズはトンプソンが得点を重ねていく中、ラウリーがプルアップジャンパーでトンプソンから2回目のファウルを奪い、3ポイントプレーに成功。するとラプターズはマルク・ガソルのスティールからフレッド・バンブリートがファストブレイクをけん引してパスカル・シアカムのアリウープを演出。

 だがウォリアーズはドレイモンド・グリーンが自らボールプッシュしてレイアップを放り込むと、今度はショーン・リビングストンのダンクをおぜん立てして対抗。ラプターズはサージ・イバカがオフェンシブ・リバウンド争いを制して押し込み、第1クォーターを1点リードで終える。

 続く第2クォーター。カリーのショットが空を切る中、バンブリートが3ポイントやリング下で3ポイントプレーを決めるなどラプターズが徐々にリズムをつかむ。ラウリーがカズンズからテイクチャージを狙うも3ファウル目を吹かれてフリースローで得点を許すも、レナードのオフェンシブ・リバウンドからラウリーがコーナースリーを決めてラプターズが10点差をつける。

 カズンズが3ポイントでお返しするも、ラウリーのドライブで3つ目のファウルを吹かれてしまう。するとラプターズはマルク・ガソルのパスからノーマン・パウエルが豪快なダンク、さらにシアカムのアシストからレナードが3ポイントプレーを決めて、前半残り5分16秒で12点リードを奪う。

 それでも、ウォリアーズは前半残り約4分にようやくカリーが3ポイントを決めると徐々に盛り返す。ラプターズがショットを決めればウォリアーズはカリーやトンプソンが3ポイントを決め、カリーのフローターも飛び出し、5点ビハインドまで縮めて試合を折り返す。

バンブリート(中央)のディフェンスに苦しむも、徐々に得点を伸ばしていったカリー(右)[写真]=Getty Images

後半で一気に逆転した王者、指揮官はベンチ陣の奮闘を絶賛

 後半に入ると、ウォリアーズはノーマークを作り出してイグダーラのミドルジャンパー、カリーがラウリーを抜き去ってフローターを決めると、カズンズのボールプッシュからノーマークのイグダーラが3ポイントを決めて一気に逆転。その後もトンプソンやドレイモンド・グリーンのレイアップなどで加点し、18連続得点で2ケタリードまで持ち込む。

 ラプターズは残り6分20秒にバンブリートの3ポイントでなんとか得点を挙げ、レナードがリング下に持ち込んで3ポイントプレーを完遂し、9点差まで縮める。だがこのシリーズ初出場となったアンドリュー・ボーガットがカリーのパスからアリウープをたたき込むと、カリーがシアカムのファウルを誘ってフリースローを確実に沈めるなどリードを保持し、8点リードで最終クォーターへ。

 第4クォーターに入っても、ウォリアーズはリードを譲らずに進めていく中、ラウリーとダニー・グリーンの3ポイントでラプターズが残り9分4秒で4点差まで追い上げる。しかしクイン・クックが2本連続で長距離砲を突き刺して再び10点差へとリードを引き戻す。だが残り約8分、ウォリアーズはトンプソンがハムストリングを痛めてしまい、ロッカールームへ下がり、この試合は戻れないことに。

 ラプターズはレナードが強引に持ち込んで得点を奪い、バンブリートがカリーからスティールを奪ってファウルを誘うなど奮闘。残り3分52秒にラウリーがリバウンドを奪ったカズンズに手を出してしまい、早すぎるファウルアウトで追撃に水を差してしまうも、レナードがフリースローでつなげていき、残り26.9秒にダニー・グリーンが3ポイントを沈めて2点差まで詰め寄り、同点に追いつくチャンスを手にする。

 最後のポゼッション。ウォリアーズはカリーがダブルチームに遭うも、リビングストンへなんとかパスをつなげると、イグダーラへとノールックパス。ノーマークとなったイグダーラは慎重に左45度付近から値千金の3ポイントを残り5.9秒に放り込んで勝負あり。最終スコア109-104でウォリアーズが制し、シリーズ戦績を1勝1敗とした。

 勝利したウォリアーズでは、4本の3ポイントを放り込んだトンプソンが25得点5リバウンド5アシスト、カリーが23得点3スティール、ドレイモンド・グリーンが17得点10リバウンド9アシスト2スティール、カズンズが11得点10リバウンド6アシスト2ブロック、後半に強烈なインパクトを放ったイグダーラが8得点8リバウンド6アシスト。ベンチからはクックが9得点、リビングストンが6得点3アシスト、ボーガットが6得点と続いた。

「すばらしい勝利だった」と切り出したウォリアーズの指揮官スティーブ・カーHCは「私はこのチームのこと、特にベンチから登場した選手たちをとても誇りに思う」とベンチ陣の奮闘を絶賛。

 一方のラプターズは、レナードがゲームハイの34得点14リバウンド、バンブリートが17得点3スティール、ラウリーが13得点を奪うも、第1戦で32得点を挙げたシアカムは得意の右方向へのドライブをウォリアーズに封じられるなど、18本放ったショットのうち、5本しか決めることができずに12得点8リバウンド5アシストに終わる。
 
 両チームによるファイナル第3戦は、6日(同5日)にウォリアーズのホーム、オラクル・アリーナへと会場を移して行われる。ウォリアーズとしてはデュラントの復帰時期、トンプソン(ハムストリング)とケボン・ルーニー(胸部)のコンディションが気がかりだが、アウェーで1勝をもぎ取ったことは、3連覇に向けて大きなプラスとなったに違いない。

レナードはゲームハイの34得点を挙げるも、勝利にはあと一歩及ばず[写真]=Getty Images

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