2019.05.29

戦線離脱中のデマーカス・カズンズがファイナル初戦に出場の意向「俺は十分健康体だ」

ファイナルで復帰する見込みのカズンズ[写真]=Getty Images
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「俺は自分の仕事を途中で投げ出すような男じゃない」と言い張ったビッグマン

 昨夏ゴールデンステイト・ウォリアーズと1年契約を結んだデマーカス・カズンズは、昨年1月下旬に負ったアキレス腱断裂という大ケガから今年1月19日(現地時間18日)のロサンゼルス・クリッパーズ戦で復帰を果たした。

 復帰初戦で14得点6リバウンド3アシスト1スティール1ブロックを挙げて勝利に貢献すると、レギュラーシーズンでは計30試合に出場。平均25.7分16.3得点8.2リバウンド3.6アシスト1.3スティール1.5ブロックをマーク。

カズンズはリーグきっての巨漢と起用さを兼備したビッグマン[写真]=Getty Images

 その後、オールスター選出4度を誇る重量級ビッグマンは自身初のプレーオフに臨んだものの、クリッパーズとのファーストラウンド第2戦の序盤に左大腿四頭筋を断裂してしまい、無期限の戦線離脱を余儀なくされる。

 今季中の復帰は絶望視されていたものの、カズンズはプレーオフ期間中の復帰を目指し、リハビリに取り組んできた。そして5月28日(同27日)に行われたチーム練習で、負傷後2度目となる練習に参加したカズンズは、31日(同30日)に行われるトロント・ラプターズとのNBAファイナル初戦に出場する意向を示した。

 練習後、現地メディア『The Undefeated』に対して「俺は自分の仕事を途中で投げ出すような男じゃない。(ファイナルで)戦うつもりだ」とカズンズが発言。

 負傷した左大腿四頭筋については「俺の身体はいいシェイプの状態だ。いろんな段階を経て、ゲームの中でコート上を行き来しても、大腿四頭筋はいい状態にある。この1週間はタフだったが、俺は今の状態へと戻るためにがむしゃらにトレーニングしてきた。今の俺は十分健康体だ」と語っている。

 カズンズは昨夏、制限なしフリーエージェント(FA)となったものの、アキレス腱を断裂していたこともあり、自身が希望するような高額契約を手にすることができなかった。

 そこでカズンズは、ウォリアーズと1年約534万ドル(約5億8,206万円)という破格の契約を締結。ウォリアーズの3連覇を手助けし、自身の価値を証明することで今夏のFA戦線に臨むことが予想されているだけに、ファイナルへ出場することは大きなモチベーションとなっているに違いない。

 ウォリアーズのインサイドにはドレイモンド・グリーンというリーグ最高級のディフェンダーに加え、アンドリュー・ボーガットケボン・ルーニー、ジョーダン・ベルやジョナス・ジェレブコ、デイミアン・ジョーンズがいるものの、カズンズがラインナップに戻れば心強いはず。

 ラプターズにはマルク・ガソルサージ・イバカという重量級のビッグマンがいるため、パワフルかつオールラウンドなプレーをこなすことができるカズンズは王者にとって大きな戦力となりそうだ。

カズンズは持ち前の闘争心を発揮し、リバウンド争いでウォリアーズにアドバンテージをもたらすはず[写真]=Getty Images

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