「世界で最も支配的な若手」「最も完成されたバスケ選手」とGMが絶賛
7月14日(現地時間13日)、ロサンゼルス・レイカーズが、今夏ニューオーリンズ・ペリカンズからトレードで獲得したアンソニー・デイビスの入団会見を行った。
会見の場にはロブ・ペリンカGM(ジェネラルマネジャー)、フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)が登壇。会場にはレブロン・ジェームズも姿を現し、新たなパートナーの門出を見守り、時折笑顔を見せていた。
ペリンカGMはデイビスを「世界で最も支配的な若手バスケットボールプレーヤー」と評し、26歳のビッグマンについてこのようなコメントを口にしている。
「アンソニー・デイビスについて、我々が思っているのは、ゲームにおいて、この男以上に完成されたバスケットボールプレーヤーはいないということです。彼にできないことはありません。シュートできますし、プレーメイクすることもできます。1番(ポイントガード)から5番(センター)までディフェンス可能で、リムをガードすることができますし、ボールハンドリングもこなすことができます。今後長い期間に渡って、この組織における柱となってくれることをとても誇りに思っています」。
ペリカンズからレイカーズへのトレードについて、デイビスは「7年間もプレーしてきた街を離れることは、僕にとってタフだったことは明らかです」と振り返るも、「これは私にとってベストであり、自分の時代になると思いました。レイカーズへトレードされたことで、私は最高の組織で信じられないほどすばらしい機会を得ることができたのだと実感しました」と語っている。
さらに、デイビスは「レブロンと一緒にプレーすること、そして現在このチームに所属している選手たちと共にコートに立つ機会を得たことに興奮しています。私にとって最も重要なことは勝利すること。勝利を重ねて、チャンピオンシップを勝ち取ることが唯一のゴールです」と続けた。
「初めて着用した背番号」3番でレブロンと共に優勝を目指すビッグマン
リーグ最高級のビッグマン加入を受け、レブロンは自身の背番号23を譲ることを表明。背番号変更のリーグ規定である3月15日を過ぎていたものの、一昨季からNBAの公式アパレル提供社となったナイキが許可すれば、デイビスはキャリアを通じて着用していた23番をレイカーズでも身にまとう予定だった。
ところが、ナイキ側はレブロンの23番の在庫が多いため、レイカーズ側の要望を却下。そのため、デイビスは今季3番を着用することとなった。「とても傷つきました」と明かすも、3番については「僕が初めて身に着けた背番号なんです。着用可能な背番号のリストを見た時、この番号にしたいと思って決めました」とデイビス。
レイカーズ入りにあたって、デイビスはセンターでプレーできる選手を複数獲得してほしいとペリンカGMへリクエストしていたという。「我々は10年間に渡って支配していきたい。だから彼の身体にとって何がベストなのかと考え、センターを獲得することにしました」とペリンカGM。
「僕は4番(パワーフォワード)でプレーすることが好きなんです。5番では本当にプレーしたくありません。ですが、もしプレーしてくれと言われれば、プレーするでしょう。ただ、今のリーグはポジションレスの5選手がコートでプレーするゲームになりました」とデイビスは言う。
デイビスを4番でプレーさせるべく、レイカーズはデマーカス・カズンズとジャベール・マギーというビッグマンを獲得。そのため、デイビスは相手チームのマッチアップによって、あるいは勝負どころでセンターとして起用されることもあるだろうが、多くの時間帯で4番としてプレーすることになりそうだ。
攻防両面において、リーグ屈指の実力を誇るデイビスが、新天地でどのような活躍を見せてくれるのか。レイカーズの選手やコーチ陣、フロント陣以上に、世界中のバスケットボールファンが注目しているに違いない。