2019.07.11

「レイカーズには優勝争いできるほどの大きなチャンスがある」とデマーカス・カズンズ

今季のレイカーズに手ごたえを感じていると明かしたカズンズ[写真]=Getty Images
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リーグ屈指のビッグマンデュオとレブロンを擁する今季のレイカーズ

 リーグ最高級の重量級ビッグマン、デマーカス・カズンズは、今夏制限なしフリーエージェント(FA)としてロサンゼルス・レイカーズと1年350万ドル(約3億7,800万円)という破格の契約を結んだ。

 キャリア9シーズンで平均32.0分21.2得点10.9リバウンド3.2アシスト1.4スティール1.2ブロックという堂々たる成績を残し、オールスターに4度、オールNBAチームには2度選ばれた実績を誇るカズンズは、万能性という面でもビッグマンの中でリーグトップレベルを誇る実力者。

 2014年のFIBAワールドカップと2016年のリオデジャネイロ・オリンピックでアメリカ代表として出場し、金メダルを獲得するなど国際大会における経験も持ち合わせている。

 キャリア4チーム目の所属先となったレイカーズには、リーグ最高級のスーパースター、レブロン・ジェームズだけでなく、一昨季にニューオーリンズ・ペリカンズでチームメートだったADことアンソニー・デイビスラジョン・ロンドがおり、強力な布陣を形成。特にレブロンの周囲にリーグ有数のビッグマンデュオ(デイビスとカズンズ)が並ぶ光景は圧巻と言っていい。

 7月11日(現地時間10日)に行われたレイカーズ側によるカンファレンスコールで、カズンズ自身も「それこそ、俺たち(カズンズとデイビス)が再びチームメートになりたがった理由の1つだった。俺たちは一緒になることで、どれだけ良くなるか分かってるし、互いのゲームをどれだけ楽にできるかも理解していた。俺らは互いの存在に感謝してるのさ」と語っていた。

 そして「ここにレブロンが入ることになるんだ。俺とADに、NBA史上でも最も偉大な選手の1人が加わるんだから、間違いなくエキサイティングなシーズンになるさ」とカズンズは言う。

デイビス(右)とカズンズ(左)によるツインタワーは、リーグ最高級の破壊力を誇る[写真]=Getty Images

「今季のゴールは健康を保って82試合すべてに出場すること」とカズンズが名言

 今季のレイカーズは、これまでに挙げた4選手だけでなく、カイル・クーズマエイブリー・ブラッドリーダニー・グリーンケンテイビアス・コールドウェル・ポープジャベール・マギー、ジャレッド・ダッドリー、クイン・クックといったバラエティー豊かなロースターが名を連ねている。

「このチームのロースターは信じられないものさ」とカズンズが切り出すと、このように続けた。

「あくまで机上の理論ではあるけど、俺たちは数多くのタレントを手に入れることができたと思う。俺たちには優勝争いできるほどの大きなチャンスがあると感じているんだ。もちろん、選手たちの実績や能力だけでゲームをプレーすることはできない。チーム全員が同じ方向に立ち、一丸となってやっていくこと、そしてチームケミストリーを構築して数多くの試合に勝利することが俺たちの仕事。でもロースターを見る限り、俺たちはすごいチームだと思ってる」。

 ゴールデンステイト・ウォリアーズの先発センターとして迎えた昨季のプレーオフ。カズンズは4月中旬に左大腿四頭筋を断裂してしまい、約1か月半の戦線離脱を余儀なくされるも、NBAファイナルで復帰。

オフェンスが停滞した時、カズンズのパワープレーは貴重な得点オプションとなるだろう[写真]=Getty Images

 ファイナルでは2勝4敗でトロント・ラプターズに敗れたものの、カズンズは全6試合に出場して平均18.0分8.3得点4.7リバウンド2.3アシスト1.0ブロックをマークし、奮闘していた。

 現在、左大腿四頭筋は完治しており、「毎日鍛えているよ。今は下半身も鍛えているから、俺はより強じんになって、すごくいいシェイプだと感じてる」とカズンズは手ごたえを感じており、「俺にとって、今シーズンのゴールは健康を保って82試合すべてに出場すること。そしてプレーオフに進みたいね」と明言。

 レイカーズの得点源はデイビス、レブロン、クーズマが務めることになるため、カズンズには第4、5の得点源かつパサーやリバウンダーとしても活躍が期待されている。その気になれば30得点を奪うことができるカズンズがいることは、レイカーズにとっても心強いに違いない。

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