昨季クリッパーズ加入後に3ポイント成功率45.0パーセントを残した期待の若手
今夏のフリーエージェント(FA)戦線で、ロサンゼルス・クリッパーズは大型補強に成功して一躍優勝候補へと浮上。今季はウエスタン・カンファレンスどころかリーグ全体でトップの戦績を残すことができるポテンシャルを秘めている。
FAで契約したカワイ・レナード、トレードで獲得したポール・ジョージというリーグ有数の2選手を中心に、ロースターにはどう猛なディフェンスでチームを盛り立てるパトリック・ベバリーやモントレズ・ハレルとジャマイカル・グリーンといったエネルギッシュなビッグマン、昨季の最優秀シックスマン賞を獲得したルー・ウィリアムズもおり、豊富なタレントを擁している。
また、クリッパーズのエグゼクティブはキャリア2シーズン目を迎えるシューティングガード、ランドリー・シャメットにも期待しているようだ。
現地メディア『RealGM』のキース・P・スミスは、そのエグゼクティブがこう語っていたと明かしている。
「我々は良いチームになったと思う。だがシューティングの面で言えば、決して十分なものになることはない。それでも、ジョージとカワイは共に良いシューターで、ランドリー・シャメットもキープすることができた。シャメットはこのチームにおいて、重要な役割を担うことになるだろう」。
昨年のドラフト1巡目26位でフィラデルフィア・セブンティシクサーズから指名されたシャメットは、196センチ85キロのシューティングガード。シクサーズでまずまずのプレーを見せていたシャメットは、今年2月のトレードでクリッパーズへ移籍。
すると加入直後の2試合で、シャメットはいずれも15得点以上、3ポイントを計7本沈めるパフォーマンスを披露。翌3試合目からスターターへと抜てきされ、レギュラーシーズン、そしてゴールデンステイト・ウォリアーズとのプレーオフ1回戦も先発を務めた。
クリッパーズでプレーしたレギュラーシーズン25試合(うち先発は23試合)で、シャメットは平均27.8分10.9得点2.2リバウンド2.3アシストに加えて3ポイント成功率45.0パーセント、成功数でも平均2.7本と高精度なシュート力を見せつけた。
プレーオフでは平均29.0分7.7得点2.0リバウンド1.7アシストと数字がダウン。3ポイントも成功率(32.3パーセント)、成功数(平均1.7本)と精彩を欠いたものの、ルーキーとしてはまずまずのシーズンを送ったと言っていい。
シャメットはシーズン平均22.8分9.1得点1.7リバウンド1.5アシストに3ポイント成功率42.2パーセント(リーグ11位)を記録し、オールルーキーセカンドチームに選出。さらに、8月6日(現地時間5日)からラスベガスで行われるアメリカ代表のトレーニングキャンプにおけるセレクトチームにも選ばれている。
クリス・ミドルトン(ミルウォーキー・バックス)やドノバン・ミッチェル(ユタ・ジャズ)といった選手たちの練習相手になることでシャメットが成長できれば、クリッパーズのチーム力を底上げすることに直結するだけに、昨季以上の成績を残す可能性を十分に秘めていると言っていいだろう。