ネッツ入りを決めたきっかけはYouTube? アトキンソンHCのアプローチを絶賛
9月28日(現地時間27日)、10月中旬にロサンゼルス・レイカーズとチャイナゲームズを行うブルックリン・ネッツが、メディアデーを行った。
昨季4年ぶりにプレーオフ進出を果たしたネッツは、今夏のフリーエージェント(FA)戦線で大型補強に打って出た。
ネッツはディアンジェロ・ラッセルを含むサイン&トレードでゴールデンステイト・ウォリアーズから現役トップ3には入る実力者ケビン・デュラントを獲得。さらにFAでオールスターガードのカイリー・アービング、元オールスターセンターのディアンドレ・ジョーダンと契約。
さらにはトレードでトーリアン・プリンス、FAでウィルソン・チャンドラー、ギャレット・テンプルをロースターに加え、大幅な戦力アップに成功した。
ここまでに挙げた新戦力のうち、デュラントは昨季のNBAファイナルでアキレス腱を断裂しているため、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)が「今季は全休するだろう」と語っていたものの、このチームには昨季の主力が多く残っており、デュラント不在でも昨季以上の戦績を残すことは十分可能と言っていい。
そんな中、デュラントは現地メディア『SNY』へネッツ移籍を決断した理由を明かしていたので紹介したい。
「俺はここにいるどの選手についても、深く分析してきたわけじゃない。ただ試合を見て、対戦した時に彼らがここ数年を通じてみせてきた継続性を見てきたんだ。彼らがどんなチームで、ここがどんな組織なのかということはすぐに把握することができた」とデュラント。
ネッツはラッセルこそ失ったものの、キャリス・ルバートやスペンサー・ディンウィディー、ジャレット・アレン、ジョー・ハリス、ロディオンス・クルッツという昨季主力を務めた選手が複数いるのだが、彼らもまだ成長過程にあり、カイリーやデュラントとプレーすることでさらなる進化を遂げる可能性を秘めている。
今季デュラントがコートに立つ可能性はほぼないものの、コート外でアドバイスすることはできるはず。2度の優勝経験を誇り、NBA歴代6位となるキャリア平均27.0得点を記録するスコアラーの存在は、若手選手たちにとって好影響を及ぼすに違いない。
そしてデュラントは、ネッツ再建に大きく貢献したケニー・アトキンソンHC(ヘッドコーチ)のアプローチについても絶賛していた。
「YouTubeで、ケニー・アトキンソンについてたくさん検索したんだ。そこで彼が試合後にどんなことを話しているのか、インタビューを見ていた。そこで俺は、コーチとしての彼が見せるアプローチのスキルが好きになったんだ。彼がどんなスキルを用いてコーチしているのかを知ったことで、心地よいものになり始めてね。その時、まだ一度も会話したことがなかったけど、心が癒されるようになった。YouTubeや動画を見ていくうちに、彼が(バスケットボールという)ゲームにおいて、きわめて本物だと思ったんだ」とデュラント。
ネッツが今季、プレーオフに進出してどこまで勝ち上がることができるかは分からない。それでも、デュラントが戦列復帰する来季に覇権争いができる足がかりにしてほしいところだ。