2019.09.18

コービー、復帰目指すデュラントにエール…レナードにも言及「素晴らしいチャンスを見出した」

ワールドカップでのコービー 。引退してもなお、その存在感は絶大だ[写真]=Getty Images
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現役引退してもなお、存在感を放つコービー

 2015-16シーズンの現役引退試合で60得点という劇的なエンディングを迎え、ロサンゼルス・レイカーズでの20年にも及ぶキャリアに終止符を打ったコービー・ブライアント。その後は長年のバスケットボールキャリアを題材にショートアニメーションを制作し、アカデミー賞を受賞した。現在は『The Wizenard Series』というバスケットを題材にした書籍の制作と、自身の娘のバスケットボールチームのコーチングなどに携わっているようだ。

 中国で行われた「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」では公式アンバサダーを務め、表舞台にも積極的に姿を現している。かつては闘争心剥き出しに戦いに挑んでいた彼も、現在は穏やかな笑顔の方が多く見られるようになり、次世代に向けて尽力している姿が印象的だ。

 日々様々なビジネスに携わって大忙しだが、現在のNBAから完全に離れているわけではない。『ESPN』のインタビューを通じて、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)とカワイ・レナード(ロサンゼルス・クリッパーズ)に関して言及した。

サンダー時代のデュラント(左)と晩年ポストプレーを武器にしたコービー(右)による1ON1[写真]=Getty Images

デュラントにはエールを、レナードには期待を

 昨季のNBAファイナル第5戦でアキレス腱を断裂したデュラントについて、自身のアキレス腱断裂の経験を踏まえて「辛抱強くいることだ。アキレス腱断裂は他とは異なり、付き合うことが難しい。アキレス腱が回復するまで待たなきゃならないし、急ぐこともできない」とコメント。「だから辛抱強くあること、それからドクターの言うことに注意深く耳を傾けるんだ。毎日体のケアをしなければならなくて、でもそれがとても退屈なんだ」と続けると、「本当に、本当に、退屈で仕方ないんだよ」と苦笑を交えながら当時の心境を強調した。しかし最後は、「けれど小さなチャレンジを見つけなければならなくて、毎日が本当に退屈なのだけれど、だからこそ、その地道な道のりが復帰へとつながる」と、貴重な体験談を語った。

 また、コービーは、レナードがレイカーズではなくクリッパーズに移籍したことについて、「クリッパーズを好転させるという挑戦を欲していたと思うし、彼は素晴らしいチャンスを見出したと思う」と決断を称えた。また、「ポール・ジョージ(クリッパーズ)も彼とともに、その一部になることを欲していた。2人はロサンゼルスが故郷で、レイカーズは彼らにとってお気に入りのチーム。けれど彼らは成長して物事は変化した。だから彼らはクリッパーズを正しい方向へ導いていくための好機として、そして挑戦として捉えていると思う」と、クリッパーズの躍進に関してコメントした。

 コービーが現役を退いてから早くも3年の月日が経つが、様々なビジネスを成功させ、時折公の場に立ち、コメントを残す姿は大変興味深い。今後も彼がどのような舞台で活躍をしてくれるのか、どういった言葉を示してくれるのか、ファンにとっては目が離せないだろう。

ショットを放ちフォロースルーを保つコービー(左)とスパーズ時代のレナード(右)[写真]=Getty Images

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