2019.10.23
8月末から9月15日にかけて中国で行われていた「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」(以降、W杯)で、大会3連覇をかけて臨んだアメリカ代表は、過去ワーストの7位という屈辱的な結果に終わった。
すると、来年の東京オリンピック2020に向けて、出場を希望するスターが続出。ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンを筆頭に、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)など、リーグ有数の実力者が出場希望を表明。
そして9月30日(現地時間29日)、来年のアメリカ代表のロースター候補に新たな大物が仲間入りを果たした。
この日行われたメディアデーで、ロサンゼルス・クリッパーズが誇るスーパーデュオ、ポール・ジョージとカワイ・レナードが来年のオリンピック出場に前向きな言葉を残していた。
2016年のリオデジャネイロオリンピックでアメリカ代表として出場し、金メダル獲得に貢献したジョージは、「ぜひ出場したいね。シーズンを通して健康でいることができたらだけど、オリンピックではアメリカを代表してチームの一員になりたいと思ってる。でも今はシーズンに集中することが先決」とコメント。
一方のレナードは、これまでアメリカ代表のトレーニングキャンプに呼ばれたことこそあったものの、ケガなどによりアメリカ代表としてオリンピックやW杯といった世界大会に出場した経験はない。
リップサービスという部分もあったかもしれないが、レナードは「(アメリカ代表として)僕はすごくプレーしたいと思ってる。でも今は、クリッパーズをNBAファイナルまで導くことが重要」と答えていた。
すでに来年のオリンピック出場を希望している選手たちだけで、超強力なロースターが出来上がりそうだが、本番まで約1年あり、来月から始まる長丁場のシーズンでケガに見舞われてしまえば出場が厳しくなることは当然。プレーオフでファイナルまで勝ち上がることとなれば、その疲労は相当なものとなる。
それでも、来年のオリンピックで覇権奪取を狙うアメリカ代表にとっては、きわめてぜいたくな悩みと言っていいだろう。
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