2020.01.13
ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーンと共に、ゴールデンステイト・ウォリアーズの基盤として5年連続ファイナル進出の立て役者となったクレイ・トンプソン。
昨季までのキャリア8シーズンで、トンプソンは優勝3度、オールスター選出5度、オールNBAチーム選出2度を誇り、昨季は自身初となるオールディフェンシブセカンドチームに選ばれた実績を持つリーグ屈指のシューティングガード。
しかしながら、昨季のNBAファイナル第6戦でトンプソンは左膝の前十字じん帯を断裂してしまったため、来年2月あたりまで欠場することが濃厚。レギュラーシーズン中盤から後半にかけて初出場することが大方の予想となっている。
ここでは、9月20日(現地時間19日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、トンプソンがアメリカ代表への思いを口にしていたので紹介したい。
2008年の北京オリンピックから、アメリカ代表はオリンピックと「FIBAバスケットボール ワールドカップ」(2010年のみFIBA世界選手権/以降W杯)を制してきたのだが、今夏の大会では屈辱の7位に終わっていた。
アメリカ代表は準々決勝のフランス戦、順位決定戦のセルビア戦で2連敗を喫していたのだが、「彼らが負けるのを見るのはつらかった。彼らはこの夏を(ワールドカップに)捧げていたからね。彼らが負けたことについてつけ回すつもりはないけど、世界各国は強くなっているね」とトンプソン。
トンプソンは11年にNBA入り後、14年のW杯と16年のリオデジャネイロオリンピックにアメリカ代表として出場し、いずれも金メダルを獲得してきた経験を持つ。
W杯でアメリカ代表が敗れたこともあり、カリーとグリーン、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)が来年の東京オリンピック2020への出場を希望する意向を示しているのだが、トンプソンも再びアメリカ代表としてプレーするプランがあるという。
特にバックコートの相棒カリーとオリンピックでプレーすることに関心があるようで、「そうなったら最高だろうね」とトンプソン。14年のW杯で共に金メダルを獲得しているのだが、「僕らは(アメリカ代表で)プレーはしていたけど、一緒にコートに立っていた時間はほんのわずかしかなかったんだ」とその理由を明かしている。
そして来年のオリンピックについても「僕はアメリカ代表のためにプレーしたい。それが僕のプランで、オリンピックチームの一員になりたいんだ」と語った。
201センチ97キロのトンプソンは、自慢のクイックリリースから放たれるスムーズなアウトサイドシュートに加えて、ウォリアーズのスイッチング・ディフェンスでカギを握る選手の1人として重要な役割を担っている。ボールハンドラーからパワーフォワードまで、複数のポジションをガードしてきたディフェンス力も評価が高い。
来年のオリンピックに出場するアメリカ代表の選考は困難を極めることになりそうだが、今季終了時点でトンプソンが健康を取り戻すことができていれば、有力な候補となるに違いない。
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