22歳未満で2度の40得点10アシスト以上はレブロン、MJに次ぐ史上3人目
アトランタ・ホークスのトレイ・ヤングが、2年目を迎えて驚異的な活躍でチームをけん引している。
開幕から2試合連続で38得点以上をたたき出すと、足首のネンザで1試合を欠場するも、11月9日(現地時間8日)のサクラメント・キングス戦から3試合連続で30得点10アシスト以上を荒稼ぎする大爆発。
13日(同12日)のデンバー・ナゲッツ戦では第4クォーターだけで15得点の大暴れで、ウェスタン・カンファレンス上位のナゲッツを125-121で下す立て役者に。この試合でヤングはフィールドゴール21投中13本(うち3ポイントは13投中8本)、フリースロー11投中8本を決め切ってゲームハイの42得点に11アシストをマークし、大金星を挙げたチームの主役を演じきった。
『StatMuse』によると、ヤング(21歳と54日)は3試合連続で30得点10アシスト以上を記録したNBA史上最年少の選手に。さらに、22歳を迎えるまでに複数試合で40得点10アシスト以上を達成した史上3人目の選手という称号を得ている。
これまでにこの記録を成し遂げたのは、レブロン・ジェームズ(4度/現ロサンゼルス・レイカーズ)とMJことマイケル・ジョーダン(2度/元シカゴ・ブルズほか)という、史上最高級の選手のみ。ヤングにとっては申し分ない実績と言っていい。
ヤングはルーキーシーズンだった昨季の3月2日(同1日)に行われたシカゴ・ブルズ戦で、キャリアハイとなる49得点に加えて16アシストを記録していたため、ナゲッツ戦がキャリア2度目となった。ブルズ戦は近年まれに見る4度の延長戦という長丁場の末に敗戦だったが、ナゲッツ戦はレギュレーションで勝利したことで、大きな自信となったはず。
ちなみに、ヤングは9月19日で21歳になったばかり。今シーズン中に40得点10アシスト以上を1回記録できればジョーダンを上回ることができ、2回達成すればレブロンと並んで歴代最多タイ、3回となれば、史上単独トップに躍り出ることとなる。
ホークスは現在、得点源の1人であるジョン・コリンズがNBAとNBPA(NBA選手会)が定める反薬物プログラムの規定に違反してしまい、25試合の出場停止処分中。代わって先発パワーフォワードに入ったジャバリ・パーカーが得点面で奮闘しているとはいえ、ヤングの得点力はホークスの生命線と言っていい状態にあることから、近いうちにアタックモードとなったヤングが再びこの40得点10アシスト以上を記録する可能性は十分あるだろう。