2019.10.17
ルーキーシーズンとなった昨季、トレイ・ヤングはアトランタ・ホークスの先発ポイントガードとして81試合に出場し、平均30.9分19.1得点3.7リバウンド8.1アシストと、上々の個人成績を残した。
特にオールスター後、ヤングはルーキートップの平均24.3得点9.4アシストでホークスをけん引。新人王こそルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が受賞したものの、オールルーキーファーストチームにはドンチッチと共に満票で選ばれており、十分合格点を与えられるパフォーマンスだったと言っていい。
もっとも、昨季のチーム成績はイースタン・カンファレンス12位の29勝53敗。再建中のホークスはヤングやジョン・コリンズ、ケビン・ハーターといった若手中心の布陣ではあるものの、ヤングはプレーオフでプレーしたかったという。
7月31日(現地時間30日)に現地メディア『The Athletic』へ掲載された記事の中で、ヤングは昨季についてこう振り返っている。
「(ホークスについて)僕らがよく耳にするのは再建についてで、勝利や大きなことを成し遂げるまでどのくらい時間を要するかということばかり。でも僕らはそのプロセスを速めたいんだ。僕らはプレーオフに出場したい。昨季、僕らはプレーオフを見ていたんだけど、僕個人としては傷ついたよ。プレーしたかった。あの舞台でもプレーし続けたかったんだ」。
キャリア2シーズン目を迎えるにあたり、ヤングはアメリカ代表候補のセレクトチームに選出。ヤングは今月末から中国で行われる「FIBAバスケットボール ワールドカップ2019」のロースター候補選手たちと、8月6日(現地時間5日)からラスベガスで幕を開けるトレーニングキャンプの中で練習相手を務めることとなる。
さらに同メディアによると、ヤングはトレーニングキャンプ終了後、コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)とのワークアウトを行う予定だと同メディアが報じている。
コービーはミドルレンジにおけるスコアラーとして、リーグ史上最高級にランクされる実績を持つレジェンド。ヤングとしては、昨季ロングレンジのシュート成功率(31.6パーセント)が3ポイント成功率(32.4パーセント)を下回っていたこともあり、今季に向けて磨いておきたいということなのだろう。
ホークスは昨季終了後からここまでの期間において、着々と戦力増強を行っている。ドラフトではディアンドレ・ハンターとキャメロン・レディッシュ、トレードではエバン・ターナーとアレン・クラブ、フリーエージェント(FA)ではジャバリ・パーカーを獲得。
戦力アップに成功したことで、今季のホークスは2017年以来初となるプレーオフ返り咲きを見据えているはず。その中心に、自信を深めたヤングの姿があることは間違いない。
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