2019.10.30
NBAキャリア1年目の2018-19シーズン、1試合平均19.1得点3.7リバウンド8.1アシストの成績を残したアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング。まるでステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)のような長距離3ポイントシュートを放つ姿が、印象的だったファンも多かったことだろう。
シーズン終了後、ホークスはNBAドラフト2019にて、ロサンゼルス・レイカーズに全体4位指名されたディアンドレ・ハンターをトレードで獲得。また、全体10位でキャメロン・レディッシュを指名するなど、有望なウイングプレーヤーの獲得に成功した。今季は若手主体の編成でプレーオフ進出に挑む中、ヤングは特に気合が入っているようだ。
現地メディアの『ESPN』によると、ヤングは2度のシーズンMVP受賞経験のあるスティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)と今オフシーズンを過ごしたという。ナッシュはヤングにとって子どもの頃からの憧れの存在であり、今回はスペインのマドリードでサッカー観戦をするなど、コート外でも多く時間をともにした。
「マドリードへ行き、チャンピオンズリーグを観戦した。スティーブと過ごして、そこにいる間は彼から知恵を授かったよ。僕は少々緊張気味に、彼に質問をしたんだ」と明かしたヤング。続けて「けれどアメリカへ戻ってからも、彼とワークアウトができた。多くの質問を彼に投げかけたんだ、ピック&ロールやゴール下へのフィニッシュについてなどだよ。彼は多くのアドバイスを僕に与えてくれて、僕はそれを利用して自分のゲームをより良くすることができる。だから彼と過ごせたことは素晴らしいことだったよ。信じられない体験だった」と、コメントした。
またヤングは、「僕らはサイズがほぼ同じで、シュートをあらゆる場所から打つスタイルも似ている。パスや観察眼もね。今回は僕にとって貴重な機会だった。3ポイントシュートは僕にとって誇りに思うものであり、彼もまた同様だ。だからこそ近いものいくつか感じられたのだと思う」と、ナッシュと自分自身の共通点に関して語った。
すでに引退したレジェンドたちが、若手にスキルやメンタリティを伝承していくことは、NBAではよく見られる光景である。また誰しも憧れの人物から直接学びを享受したいと思うものだが、ヤングは幸運なことにナッシュとワークアウトをする機会に恵まれた。こうした体験を経て、ヤングが今後どのような進化を見せてくれるのか、今季の活躍に目が離せない。
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